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  • 2026/11/09 06:20 掲載

夜は警備、昼は受付、夕方は清掃? ソフトバンク開発の「1台で何でもロボ」が凄い理由

連載:デジタル産業構造論

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ロボットが人の指示を受けて自分で考えて動く──その実現を阻んできたのが、わずか0.1秒のロボットの動作の遅れだ。指示を理解して次の動きを組み立てる、いわばロボットの“脳”にあたる部分を担うのがAIだが、この計算処理をどのような方法で行うかによって、ロボットの動きは鈍くも滑らかにもなるのだ。そうした中、ソフトバンクは3つのやり方を比べ、1つの答えにたどり着いた。本記事では、ロボットを素早く動かすためにソフトバンクが選んだ方法を解説する。
執筆:法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO

 野村総合研究所、産業革新投資機構JIC-VGIなどを経て現職。法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 准教授として、産業価値デザイン研究室にて生成AI・AIエージェントや、フィジカルAI・AIロボット、データスペースなどデジタル技術・先端技術をビジネスや社会の価値へ転換するための手法論の教育・研究を実施。

 戦略・DX支援企業のd-strategy,inc(企業のAI変革、DX戦略、デジタルソリューション戦略)を創業し代表取締役として、フィジカルAI、AIエージェントをはじめとするデジタル化・自動化・技術変化の中での企業やスタートアップのDX/ソリューション・イノベーション戦略を支援。

 また、グローバルでのスタートアップエコシステム連携プラットフォームのThird Ecosystem,incの代表取締役CEOとして海外・国内のスタートアップエコシステム(VC/CVC/企業/大学/政府機関/スタートアップ)の連携・活性化、スタートアップ企業やエコシステム企業の海外展開支援や、海外スタートアップの日本展開に取り組む。

 Inclusive AI,incにおいて盲ろう者(目が見えない・見えづらく、耳が聞こえない・聞こえづらい)、視覚障害者、高齢者等向けのAIエージェントなどのAIサービス開発を実施。「制約のある方を含めすべての方が前向きに活き活きと暮らし、学び、挑戦できる世の中」をAIエージェントやフィジカルAIを通じて実現していくことを目指す。

 最新刊として『フィジカルAI進化論~自律するロボットとともに作る産業の未来~』(SBクリエイティブ)を26年10月1日に出版予定。

 その他、近著に『生成DX~生成AIが生んだ新たなビジネスモデル~』(SBクリエイティブ)、『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社)があり、ビジネス+IT連載『デジタル産業構造論』、MONOist等にてWebメディア連載。

 youtubeチャンネル『フィジカルAI時代の産業論 (d-strategy / Third Ecosystem 小宮昌人)』 @dstrategyinc にて生成AIをはじめ産業のデジタル化を解説

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ソフトバンクが目指すロボット活躍の未来(記事内で詳しく解説します)
本記事は、ソフトバンクの山科瞬氏(先端AIプラットフォーム統括部 統括部長)と榎本光洋氏(同 フィジカルAI開発課 課長)に取材した内容を基に、執筆者である小宮昌人氏が内容を整理・考察したものです。

なぜ地方に分散? ソフトバンクの次世代データセンター戦略

 ソフトバンクは、AIを社会実装するためのインフラとして、自社独自のLLM(大規模言語モデル)の構築を直接行うと同時に、多額のAI投資を継続している。

 これまでのデータセンターやAIの計算処理、それに伴う膨大な電力消費は都市部に集中していたが、ソフトバンクが提示する次世代社会インフラ構想では、これらを地方に分散して処理する「地方分散型」のインフラへと移行させる方針を明確に掲げている。

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【画像付き記事全文はこちら】
ソフトバンクのデータセンター投資の状況の変化
(出典:ソフトバンク)

 その具体的な足がかりとして、北海道の苫小牧や大阪の堺をはじめ、国内の複数の地域に大規模な分散データセンターを設立する取り組みを進めている。

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ソフトバンクのAIインフラに関わる設備の状況
(出典:ソフトバンク)

 このアプローチは、都市部の電力網や不動産の負荷を低減するだけでなく、災害時の事業継続性(BCP)の観点からも極めて合理的な選択肢となる。

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ソフトバンクのAIの投資の状況
(出典:ソフトバンク)
編集部おすすめ動画

爆増する推論処理にどう対応? その新しいアプローチとは…

 地方分散型のデータセンターを配置する背景には、GPU需要の変化がある。ソフトバンクは、これまでAIの学習(トレーニング)が中心だったGPU需要が、今後は推論(インファレンス)へと大きくシフトすると見ている。学習と推論の双方で高い需要が続くとしても、とりわけ推論向けの需要が劇的に拡大していくとの見立てだ。

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