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  • 2023/11/10 掲載

ホンダの「全方位“電動化”戦略」がズバ抜けているワケ、日本が世界で勝つヒント

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従来の「東京モーターショー」から名前を変えて開催された「ジャパンモビリティショー」が11月5日に幕を閉じた。各社ともに、電動化と社会全体のモビリティをテーマに、車だけではない、あらゆるモビリティの可能性を提示した。その中でも「全方位でのモビリティ」という意味で最も目立っていたのがホンダだ。モビリティの選択肢が多様化する中で日本の自動車メーカーが世界で勝ち抜くヒントと言える、ホンダの全方位電動化戦略とは。
執筆:米国在住ジャーナリスト 土方 細秩子

執筆:米国在住ジャーナリスト 土方 細秩子

米国在住のジャーナリスト。同志社大学卒、ボストン大学コミュニケーション学科修士課程修了。テレビ番組制作を経て1990年代からさまざまな雑誌に寄稿。得意分野は自動車関連だが、米国の社会、経済、政治、文化、スポーツ芸能など幅広くカバー。フランス在住経験があり、欧州の社会、生活にも明るい。カーマニアで、大型バイクの免許も保有。愛車は1973年モデルのBMW2002。

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モビリティショーでホンダが示した戦略の内容とは? 写真は、ホンダ 取締役 代表執行役社長の三部敏宏氏
(写真:ロイター/アフロ)

目指すは、時間や空間の制約からの「解放」と「拡張」

 ホンダは「2030年ビジョン」として「すべての人に、『生活の可能性が拡がる喜び』を提供する」というステートメントを発表している。まず二輪においては2025年までにグローバルで、電動二輪車を合計10モデル以上投入。2030年にHondaの総販売台数の約15%にあたる年間350万台レベルの電動二輪車の販売を目指す。

 四輪においても「2040年までにEV、FCEV販売比率をグローバルで100%にする」という目標を掲げており、これに向けて2030年までにグローバルでEVの年間生産200万台超を計画している。その手始めとして、2024年には北米市場で米GMとの共同開発である「PROLOGUE」(プロローグ)の発売を開始する。

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PROLOGUE(プロローグ)
(出典:ホンダ)

 そんな中、今回ホンダブース内で打ち出したテーマは「Honda Dream Loop」だ。「未来に向けて夢が無限に広がる」という意味である。10月25日に行われた記者会見で、同社の三部敏宏 取締役 代表執行役社長は、「解放:Transcend」と「拡張:Augment」という言葉でテーマを表現した。

 まず人を「時間や空間といったさまざまな制約から解放」し、「人の能力と可能性を拡張」していく。そして、「新たなモビリティを意のままに操ることで、より早く、より遠くへ行けるようになる。人間の力だけでは行けない場所にたどり着くことができる。このように、さまざまなモビリティによって、これまでできなかったことができるようになる。これが、『人の可能性を拡張する』という価値である」と三部氏は語った。

2026年予定、ほぼ確実「日本初の自動運転タクシー営業」

 時間という制約から解放するものとしてホンダが発表したのが、米GM傘下のクルーズと提携した自動運転車両「クルーズ・オリジン」だ。同社では2026年から日本国内で自動運転タクシーサービスの開始を予定している。

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クルーズ・オリジン
(写真:筆者撮影)
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クルーズ・オリジン
(写真:筆者撮影)

生成AIで1分にまとめた動画
 現時点では、どの都市でどのような路線で導入するのかは未定だが、ライドシェアのような「アプリで呼び出し、支払いも行う」方法を検討しているという。内部にはハンドル、ブレーキなどの運転装置はなく、前後どちらの方向にも移動できる。

 クルーズの自動運転は現在、米サンフランシスコ市で行っていた実証実験で起きた人身事故のため、タクシーとしての営業を取り消されている状況だ。

 これが自動運転全体の導入に影響を及ぼすのではないかという懸念もあるが、営業開始予定が2026年であるため、今後の改良に期待がかかるところだ。現在の車体も日本の道路にはやや大きめであるため、今後より小型で収容人数も多くなる車体に改良される可能性もある。

 しかし、日本での自動運転タクシーの営業は間違いなくホンダが一番乗りとなるだろう。 【次ページ】こっちも実現に最も近い、空飛ぶ車「Honda eVTOL」

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