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  • 2023/11/29 掲載

テレマティクス・ゲートウェイとは何か?モビリティの未来と進化に欠かせないワケ

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自動車などに通信機能を持たせて、そのデータを共有し、ドライバーの安全性向上や業務改善などを実現可能にする「テレマティクス・ゲートウェイ」。その市場が急速に拡大しています。IoTアナリティクス社の市場調査レポート「IoTゲートウェイ市場:2023-2027年」によれば、同市場は2027年までに19%のCAGR(年平均成長率)で成長する見込みです。ここでは、テレマティクス・ゲートウェイがそもそも何なのか、その役割と進化、ならびに同市場の概要について紹介します。

編集協力:グローバルインフォメーション

編集協力:グローバルインフォメーション

世界の主要調査会社250社以上とパートナー契約を結び、日本をはじめとする世界各所で市場調査レポートを提供している。パートナーが発行するレポートは複数産業の約10万点におよび、毎月2000点超の新刊が発行されている。レポートの販売のほか、提携先への委託調査の仲介も実施している。
企業URL:https://www.gii.co.jp/

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テレマティクス・ゲートウェイはコロナ禍を経て急速に成長を遂げた
(Photo/Shutterstock.com)

テレマティクス・ゲートウェイの市場動向

 テレマティクス・ゲートウェイとは、車両とセンサーをインターネットやクラウドに接続することでサプライチェーンを可視化し、リアルタイムの車両追跡、予知保全、車両管理、ルート最適化など、ドライバーや公共の安全性向上を実現するための情報を提供するものです。

 『IoTゲートウェイ市場:2023-2027年』によると、テレマティクス・ゲートウェイ市場は2022年に8億1,000万米ドル規模に到達し、2022年から2027年にかけて19%のCAGRで成長すると予測されています。

 この成長を後押ししているのは、特にCOVID-19パンデミック後のサプライチェーン問題を受けて、サプライチェーン可視化の必要性が高まっていることです。加えて、テレマティクス・ゲートウェイの進歩によって、ルーティン業務の最適化や車両の適切な管理などさらなるサービスの提供が期待できます。

 ここではサプライチェーンの可視化と管理においてテレマティクス・ゲートウェイが果たす役割や20世紀後半からの進化、市場の展望について見ていきます。

テレマティクス・ゲートウェイの役割

 テレマティクス・ゲートウェイは、自動車、トラック、列車、船舶などの輸送手段をインターネットと接続する上で重要な役割を果たしています。

 IoTアナリティクス社の評価によると、市場シェア上位5社のベンダーであるSamsaraは、テレマティクスの定義をフランス語の「télématique」(テレマティーク)から「電気通信と情報処理の融合」としています。

 産業用IoTゲートウェイは工場内のさまざまなOT(制御系システム)を企業のITネットワークやクラウドに接続するために開発されています。同様に、テレマティクス・ゲートウェイは、遠隔地にある車両などを中央サーバやクラウドに接続し、情報を長距離伝送するために設計されています。

 これにより、企業は車両の位置情報やドライバーの行動データを収集し、経路最適化や予知保全に役立てることができます。

 テレマティクス・ゲートウェイは移動体通信システムを介して情報を共有しており、さらに高速な接続速度を有する新しいモデルは、車両や作業環境に関するより多くのデータを共有しています。とはいえ、通信会社の成長により、衛星通信は企業にとっても現実的で手頃な価格の選択肢となりました。

 COVID-19の大流行後、世界経済を悩ませたサプライチェーン問題を背景に、テレマティクス・ゲートウェイは、車両管理、スケジュール管理、ロジスティクス、経路最適化計画など、健全なサプライチェーンにとって不可欠となりました。

 もっとも、テレマティクス・ゲートウェイは、コロナ・パンデミックよりはるか前の2000年以前には登場していますが、計算技術やワイヤレス技術が進化するにつれて、テレマティクス・ゲートウェイの機能も進化しました。

テレマティクス・ゲートウェイの進化

 テレマティクス・ゲートウェイの進化は、レガシー、スマート、インテリジェントという3つの世代を経ており、これらの世代はそれぞれ計算能力を表しています。これらの世代は、ゲートウェイのアプリケーションとデータ共有機能を推進した5段階の通信技術の進歩(たとえば、3Gから4Gへの移行)を重ねています。

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テレマティクス・ゲートウェイの世代ごとの進化とは

 私たちは現在、5Gを中心に、並列処理またはニューラル処理チップによってAIの統合とリアルタイムのデータ処理、および保存が可能になるインテリジェント・テレマティクス・ゲートウェイ世代の到来を目の当たりにしています。

 6Gが視野に入れば、データ共有と分析はさらに高速化し、AIのリアルタイム機能はさらに強化されるでしょう。これにより、今後10年以内には、完全にインテリジェント世代になると予想されています。

 テレマティクス・ゲートウェイ以前にも、車両を追跡し、通信するデバイスは存在していましたが、単一目的であることがほとんどでした。さまざまな追跡センサーや車両センサーを接続し、安全に送信および分析する需要の高まりが、ゲートウェイの開発と成長を促進しました。

 次に、ゲートウェイの進化について、その用途や事例を含めて紹介します。 【次ページ】世代ごとに見るゲートウェイの進化とは

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