• 2026/01/31 掲載

テスラ、高級EV「モデルS」「モデルX」生産終了 工場リソースをヒト型ロボット「Optimus」へ転換

カリフォルニアのモデルSとモデルXの生産ラインをOptimusの量産ラインへ。フィジカルAI企業への転換を模索

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米電気自動車(EV)大手テスラは2026年第2四半期をめどに、旗艦モデルである高級セダン「モデルS」と高級SUV「モデルX」の生産を終了すると発表した。イーロン・マスクCEOは同社の最新決算説明会でこの方針を示し、これまで両モデルが占めてきた製造ラインや工場スペースをヒト型ロボット「Optimus」や自律走行技術などの開発・生産に振り向ける戦略的転換を進めるとしている。
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(画像:TESLA)
 テスラのイーロン・マスクCEOは決算説明会で「モデルSとモデルXのプログラムを終了する時が来た」と述べ、両モデルを「名誉ある終了」と表現した。生産終了後も既存オーナー向けのサポートは継続する一方、新規オーダーは終了時点までに行うよう促した。これら高級モデルは近年、モデル3やモデルYに比べて販売台数が大幅に低迷しており、2025年の「その他モデル」(モデルS、モデルX、サイバートラック含む)の販売台数は全体の約3%にとどまっている。
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高級EV「モデルS」「モデルX」を「人型ロボット」へテスラの戦略(図版:ビジネス+IT)

 テスラは同社のフリーモント(カリフォルニア)工場内で、モデルSとモデルXの生産ラインが占有してきたスペースをOptimusの量産ラインに置き換える計画を示した。Optimusはヒト型ロボットとして将来的に家庭や産業用途での活用を目指す製品で、会社は2026年末までの大量生産体制確立と、2027年の一般販売開始を目標に掲げている。
 今回の決定は、テスラが伝統的な自動車メーカーとしての立ち位置からAI(人工知能)やロボティクス、自律運転技術の開発企業へとシフトする戦略の一環と受け止められている。モデルSとモデルXは2012年と2015年にそれぞれ登場し、テスラのブランドを象徴するモデルとして長年親しまれてきたが、販売の落ち込みと技術投資の優先順位変更を背景に生産終了を迎えることになった。
 
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主力の「Model 3」と「Model Y」以外の、「モデルS」「モデルX」「サイバートラック」の販売は3%にとどまる(画像:TESLA)

 また、テスラはAI関連の取り組みを強化するため、マスクCEOが関与するAI企業xAIへの出資拡大も明らかにしており、自社製ロボットや自律走行車両の技術統合を進めるとしている。これらの動きにより、同社の経営資源は従来のクルマ開発から次世代テクノロジーへの移行が明確になった。
 
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「モデルS」や「モデルX」の製造ラインを人型ロボット「Optimus」の製造に切り替える(画像:TESLA)

 この決定に対する市場の反応として、テスラ株は決算発表後に上昇する場面が見られたが、アナリストの間ではOptimusの実用化や収益化の時期について慎重な見方も存在する。

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