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- 2026/04/23 掲載
米Googleが第8世代の新型AIチップを発表、NVIDIA包囲網加速
圧倒的なシェアを誇る米NVIDIAの支配的地位に挑む
グーグル、新TPU発表、AI推論と学習で2種類投入へ
アルファベット傘下のグーグルは、ネバダ州ラスベガスで開催された年次会議「Google Cloud Next '26」において、第8世代となる独自のAI半導体「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」を発表した。今世代では、AIモデルのライフサイクルに合わせてアーキテクチャを根本から分離した。具体的には、大規模言語モデルの学習に最適化した「TPU 8t(開発コード名:サンフィッシュ)」と、推論処理に特化した「TPU 8i(開発コード名:ゼブラフィッシュ)」の2種類を投入する。同社がTPUを学習用と推論用に分けて設計するのは今回が初めての試みであり、高度な推論や自律的な動作を行う「エージェント型AI」の需要増大に対応する。製造面では台湾TSMCの2ナノメートル(nm)プロセス技術を採用し、実用化は2027年後半を予定している。設計においては、TPU 8tを米ブロードコム、TPU 8iを台湾メディアテックと共同で開発した。第8世代は、オンチップの集約加速エンジン(CAE)の搭載によりチップ間の通信遅延を最大5倍削減し、ネットワーク径を50%以上縮小させることで、システム全体を低遅延な単一ユニットとして機能させる。また、同時に第7世代TPU「アイアンウッド」の一般公開も発表された。アイアンウッドは1チップあたり4.6ペタフロップスの演算性能を持ち、既にGoogle Cloud経由での提供が開始されている。
今回の新型チップ投入は、AI半導体市場で圧倒的なシェアを持つ米エヌビディアへの対抗軸を鮮明にするものである。自社開発の垂直統合モデルを強化することで、外部調達に伴う高額なコストを抑制するとともに、データセンターにおける消費電力の低減と応答性の向上を同時に実現する狙いがある。既に多くのAI開発企業が新型TPUの確保に動いており、ハードウェアの進化がソフトウェア開発の効率を左右する局面に入っている。
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