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  • 2026/04/17 掲載
なぜ1年目の若手がDXを主導できたのか? ジヤトコが明かす“AI従業員化”の舞台裏
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なぜ1年目の若手がDXを主導できたのか? ジヤトコが明かす“AI従業員化”の舞台裏

昨今デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が叫ばれる一方、その推進は容易ではない。現場の業務改善は遅々として進まず、情報システム部門への過度な依存や高額な外注コストが経営を圧迫するケースが目立つ。こうした状況が続けば、生産性の向上はおろか激化する市場競争での生き残りも危うくなる。現場主導でバックオフィス業務を変革するために本当に必要なことは何か。自動車用変速機メーカーのジヤトコは、この問いに真正面から向き合い、「AI従業員化」によってコスト2000万円削減を実現したという。同社のDX戦略について、デジタルソリューション部主担の岩男智明氏が語る。

「紙とハンコ」だらけの業務フローが若手2人の手で激変

 自動車用自動変速機(ATやCVT)で世界トップクラスのシェアを誇るジヤトコ。同社もまた、多くの製造業が抱える非効率的な業務システムの課題と無縁ではなかった。たとえば、ある調達部門ではサプライヤーとの仕様確認や価格承認のプロセスにおいて、膨大な量の紙の書類とメールでのやり取り、そして押印作業が発生していた。システム外での手作業が多く、業務の長時間化など非効率性の温床となっていたのだ。

 従来の常識であれば、こうした業務システムの改善は情報システム部門に依頼し、外部のシステム開発会社(SIer)へ委託するのが一般的だろう。しかし、このアプローチには深刻な問題が潜んでいる。ユーザー部門から情報システム部門、元請けSIer、下請けSIerへと伝言ゲームのように要件が伝えられる過程で、時間とコストが膨れ上がる。さらに、完成したシステムはブラックボックス化し、小さな修正にも保守費用がかさむという悪循環に陥りがちだ。これでは現場が求めるスピード感での業務改善は望めない。

 この根深い課題に対し、ジヤトコは「市民開発」というアプローチで真っ向から挑んだ。情報システム部門が提供するノーコード開発基盤(プログラミング不要でアプリを開発できるツール)を活用し、業務を最もよく知る現場の従業員が自らの手でシステムを構築する。

 この方針のもと、調達部門の業務改善プロジェクトを主導したのは、なんと入社1年目と3年目の若手社員2人だった。彼らは周囲のサポートを得ながら、自ら業務フローをデジタル化し、驚くべき成果をたたき出したのである。

この記事の続き >>

  • ・年間11万枚の紙を削減した「市民開発」の威力

    ・AI従業員化を3ステップで実現するジヤトコ流DX戦略

    ・AIがコードを書く、新たなITシステム開発体制の全貌

    ・なぜ「責めない文化」がDX成功の鍵なのか?

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