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  • 2022/04/01 掲載

なぜDXやデータ活用が“夢物語”なのか? まず見直すべき「大前提」とは

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日本企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)がなかなか進まない。さまざまな要因が挙げられているが、中でも最も深刻だと指摘されているのが、DX実現に欠かせない「データ活用」の遅れだ。多くの企業がデータ活用の必要性、重要性を認識しているにもかかわらず、データ活用はなぜ思うように進まないのか。多くの企業の実態を見ていくと、どうやらそこには、データ分析以前に解決すべき大きな課題があるようだ。

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なぜDXやデータ活用が“夢物語”なのか?
(Photo/Getty Images)

DXに不可欠な「データ活用」、それを実現する前に解決すべき課題とは?

 デジタルトランスフォーメーション(DX)が不可欠だといわれるようになって久しい。特に新型コロナウイルスの感染拡大以降、こうした論調がより強まっているようにも見える。多くの企業がリモートワークへの対応を進めており、それがDXの追い風になっているというわけだ。

 しかし一方で、こうした昨今の潮流を「本来あるべきDXの姿からはかけ離れている」と見る向きも多い。なぜなら現在、多くの企業が進めているデジタル化は、テレワークの環境整備やそれに伴うセキュリティ対策が中心であり、いわゆる「守りのIT」だからだ。

 本来のDXは、さまざまなデータから引き出したインサイトを活用し、企業のあらゆる活動を根本的に変革する「攻めのIT」であるべきだ。データの力を開放し、イノベーションの素材となる仮説を超高速で検証して事業を伸ばす、データドリブンな「攻め」の方向に舵を切らなければならない。

 そこで重要になるのが、「データマネジメント」だ。現在、多くの企業は業務やシステムごとにデータが分断された「サイロ化」状態に陥っている。さらに近年はSaaSなどのクラウド利用が進んだことで、データの場所がオンプレミスとクラウドに散在し、サイロ化と複雑性にさらに拍車がかかっている。

 これでは、攻めのDXを推進するデータ活用など“夢物語”だろう。つまりデータ環境の複雑性が増す今、多くの企業にとってまず必要なのは、あらゆるデータとつながり、統制が効いた環境下で、誰もが簡単に活用できる「次世代データマネジメント基盤」を構築することである。そのために、企業は何から着手すべきなのだろうか。

この記事の続き >>
・散在するデータを連携させ価値を生むには何が必要なのか?
・データを「専門家だけのもの」にしない方法とは
・オリンパスやクックパッドが「システム間のデータ連携・統合」を実現した方法

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