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川崎重工が明かす「AI導入で陥りがちな3つの壁」、人材不足でも成果を出す段階的アプローチ
製造業におけるDX推進は、戦略や基盤を整備しても思うように成果が出ないケースが少なくない。特にAI活用では、セキュリティへの不安や期待値とのギャップから、導入が進まない企業も多い。川崎重工業は、限られたデジタル人材の中で、どのようにしてAIを社内に浸透させ、業務改革につなげているのか。同社DX戦略本部の中野信一氏が、3段階のステップと定着化に向けた取り組みを語った。戦略・基盤・体制を整えても成果が出ない現実
同社は2030年に向けた経営ビジョン「グループビジョン2030」を策定し、安全安心リモート社会、近未来モビリティ、エネルギー・環境ソリューションの3つのフィールドに注力している。手術支援ロボットや無人VTOL、水素技術など、従来の製造業の枠を超えた新事業にも積極的に挑戦中だ。
「グループビジョン2030を実現するには、事業スタイルとプロセスを大きく変革する必要があります。その活動の一つがKawasaki DXです」(中野氏)
同社のDX戦略は、従業員にとってのDX、事業にとってのDX、お客さまにとってのDXという3つの柱で構成されている。リモートワーク環境の整備からサプライチェーンのデジタル化、さらには製品を活用した新サービスの提供まで、包括的な取り組みを進めてきた。
2022年4月には、DX推進のための専門組織「DX戦略本部」を本社に新設。デジタル関連の人材を集約し、全社的な推進体制を構築した。戦略、基盤、体制、人財という4つの要素を整備し、IPAのDX推進指標に沿った環境づくりに注力してきたという。
しかし、環境を整備しても十分な成果が出ているとは言えない状況だった。IPAの調査「DX動向2025」によれば、日本企業でDXの成果が出ていると回答したのは約6割にとどまり、米国やドイツの8割以上と比べて大きな差がある。
「成果が出ていない要因として、DX人材の不足が挙げられています。特に日本ではビジネスアーキテクトが不足しているという調査結果が出ています」(中野氏)
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・AI導入を阻む「3つの壁」とは
・Microsoft 365 Copilotで全社員の意識を変える
・業務ノウハウのAI化で製造現場はどう変わったか
・小粒な改善から脱却するための「周辺環境整備」
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