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「半年かかる」を数日に。JALが明かす「生成AI×現場主導アプリ」の破壊力
「半年コースですね」と言われた業務アプリが、わずか数日で完成する。生成AIの登場で、非エンジニアでも高度な開発ができる「EUC(エンドユーザーコンピューティング)」の波がJALグループに広がっている。現場の「なるはや」に応える裏で浮き彫りになった、自由とリスクの葛藤。AI時代に巨大組織が下した、システム構築の「真の境界線」について、JALデジタルの小林優祐氏が語った。「半年コースですね」に現場は耐えられるのか
「きっかけは、客室部門との何気ない会話でした」と明かすのは、JALデジタル デジタル戦略部チーフの小林優祐氏だ。
「OJTの評価結果をいち早く把握するため、手作業の業務をアプリ化したいとIT部門に相談したのです。しかし、IT部門の回答は『モバイルアプリをゼロから作ることになります。要件定義から開発、検証まで含めると、半年はかかりますね』というものでした」(小林氏)
品質を最優先するウォーターフォール型開発では、半年という見積もりは決して長くない。だが、現場が求めていたのは「なるはや」のスピードだった。実装は見送られ、現場からは「いつまで手作業でやるんですか」と落胆の声が上がった。IT部門の「高品質なシステム」と、いますぐ課題を解決したい現場の間には、埋めがたいギャップが存在していた。
そんな折、あるクラウドベンダーのイベントで、小林氏はバス乗務員向けの評価アプリが、わずか2日間で完成したという事例を知る。
「こんなに早く作れるのか、と衝撃を受けました。これなら、自分たちにもできる──そう確信したのです」(小林氏)
「半年」と「2日間」。この大きな落差が、JALデジタルをEUC支援へと突き動かした。
とはいえ、航空会社にとって安全性と安定稼働は絶対の前提である。一歩間違えれば現場の混乱を招きかねない「現場主導のアプリ開発」を、彼らはどうやって全社へと広げていったのか?
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