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他府県の数十倍…大阪府「80名体制」のスマートシティ部門はなぜ“自前のAI開発”にこだわるのか?
生成AIの波が押し寄せる中、自治体もその活用を模索している。大阪府は、マイクロソフトなどのグローバル企業とタッグを組み、行政手続きを代行する「AIエージェント」の実証を急ピッチで進めている。さらには、行政職員自身をAIエンジニアに育成するという前代未聞の組織変革にも着手した。システムを外部委託しがちな行政が、なぜ自身のスキル向上にこだわるのか。民間と公共を渡り歩く異色の経歴を持つ大阪府CDOの市瀬英夫氏が、次世代スマートシティ戦略を語る。知事の肝いり、80名体制のスマートシティ戦略部
その本気度は組織の規模にも表れている。ほかの都道府県において、情報政策やDX政策を担う部門の中でスマートシティを担当する職員は数名規模であるのが一般的だ。しかし、大阪府のスマートシティ戦略部には約80名の職員が在籍し、民間からの交流員や市町村からの研修生も含まれている。他府県の数十倍にあたるリソースが投じられているのだ。
この組織を率いるのが、最高デジタル責任者(CDO)兼スマートシティ戦略部長を務める市瀬英夫氏だ。市瀬氏は、外資系IT企業などの民間企業と、埼玉県町村会のような公共機関を交互に渡り歩く「リボルビングドア」を体現してきた。2025年4月に大阪府へ着任した市瀬氏は、民間の最新テクノロジーと行政の課題の双方に精通している。
強固な体制と異色のリーダーを擁する大阪府は、スピード感をもってAIの実装に向けた取組を進めている。彼らが仕掛けている“AIプロジェクトの全貌”とはどのようなものなのだろうか。
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