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- 2024/08/07 掲載
AWSが明かす「生成AI導入」リアルな課題 世界的企業の顧客たちに「最も聞かれる質問」
クラウド世界トップシェアのAWSが語る生成AI「4つの価値」
クラウドサービスはアマゾン(AWS)、マイクロソフト(Azure)、グーグル(GCP)の大手3社だけで全体の67%を占め(2023年末時点)、寡占状態とも言える。
AWSの企業向けストラテジストであるシャー・ジャン(Xia Zhang)氏は、アジア最大のIT見本市「COMPUTEX TAIPEI」で「ビジネスイノベーションのための生成AI」と題し、今後生成AIがいかに産業を変革させていくかについて語った。
ジャン氏は、生成AIがもたらすビジネスバリューとして以下の4点を指摘する。
このようなメリットが考えられる反面、生成AIアプリケーションの構築にはさまざまな課題もある。
生成AI構築、最初の課題「基盤モデル」選びで注意すべき6点
まず考えるべきは、基盤モデル(FM:Foundation Model)だ。GPTが代表例である基盤モデルとは、大量のデータを用いてトレーニングされたAI・機械学習モデルのこと。このトレーニングは、一般的に正解ラベルのないデータを使用した自己教師あり学習で行われる。その後、基盤モデルは、幅広い下流タスクに適応できるように再トレーニングされる。
この基盤モデルの選び方が、生成AIアプリケーションの構築にあたってまず重要な分かれ道となる。ジャン氏は、基盤モデル選びについて気をつけるべき点として以下の6つを挙げる。
- 複数の基盤モデルにアクセスし、より新しいバージョンの模索が必要
- 基盤モデルのカスタマイズはそれほど簡単ではない
- データのプライバシーとセキュリティの保証
- タスクを遂行するための基盤モデルを獲得すること
- データソースあるいは企業ドキュメントとの連携
- インフラ管理は困難を伴う
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