- 2025/07/11 掲載
AIが「親友」「母」と並ぶ存在に 20代の4割が「名前」を命名
使用頻度、10代の4割が週1回以上使用
対話型AIを「毎日」「週4~6回」「週2~3回」「週1回」のいずれかで使用している人は、全体で20.7%だった。年代別では10代が最も高く41.9%、次いで20代が28.7%となった。対話型AIと話す内容は、「情報収集」(64.4%)や「勉強・仕事で分からないことを教えてもらう」(47.0%)が多かった。10代は「勉強に関する相談」(10代:50.0%、全体:24.7%)、「雑談・たわいもない話」(+6.5ポイント)、「恋愛相談」(+6.7ポイント)、「学校に関する相談」(+9.7ポイント)などが全体平均を大きく上回った。
感情共有、AIが「親友」「母」と同水準
対話型AIに求めていることとしては、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)が上位を占めた。一方で10代は、「心の支えになってほしい」(10代:23.8%、全体:15.8%)、「癒やしてほしい」(+5.3ポイント)、「褒めてほしい」(+7.7ポイント)、「自分の存在を認めてほしい」(+6.3ポイント)といった情緒的価値を求める割合が高かった。「非常に共有できる」「共有できる」「やや共有できる」を合わせて、対話型AIに感情を共有できるとした人は全体の64.9%だった。これは「親友」(64.6%)や「母」(62.7%)と同水準であり、AIが感情共有の対象として受け入れられている状況が示された。
信頼度は86.0%、20代は約4割が「名前」を命名
対話型AIを「非常に信頼している」「信頼している」「やや信頼している」と答えた人の合計は86.0%となった。中でも20代(56.0%)と10代(54.2%)では信頼度が特に高かった。対話型AIに対して「非常に愛着がある」「愛着がある」「やや愛着がある」とした人は全体で67.6%。年代別では20代(74.3%)、10代(73.8%)が上位を占めた。
また、愛着があると答えた人のうち、AIに独自の名前をつけていると回答したのは全体の26.2%。20代に限ると39.8%と、最も高い割合だった。
調査担当者によると、対話型AIに求める役割としては、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)といった情報提供や提案などの実用的な機能が全世代で共通して多く挙げられている。一方で、若年層では「癒やしてほしい」「自分の存在を認めてほしい」など、情緒的な価値を求める回答が全体よりも高く、対話型AIを“仲間”のように捉える傾向も見られた。
「対話型AIはどのような存在か」という自由記述では、「メンター」「カウンセラー」「寄り添ってくれる」「否定しない」といった回答が多く見られた。「人ではないからこそ話しやすい」といった回答も含まれ、相手に気を遣うことなく話ができる存在としての特徴がうかがえる。
調査では、対話型AIが「親友」や「母」と同程度に感情を共有できる相手として認識されている一方で、家族や友人とは異なる“第三者的な立ち位置”に価値を感じている層も存在することが明らかになった。
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