• 2025/09/01 掲載

「沈黙のCEO」が初告白……ピーチが仕掛ける“安かろう悪かろう”からの逆襲シナリオ

連載:北島幸司の航空業界トレンド

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ANA傘下の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションは、コロナ禍からの回復を追い風に売上を急拡大させている。2023年にCEOへ就任した大橋 一成氏は、就任以来ほとんどメディアに姿を見せなかったが、今回ついに沈黙を破り、大型リリースの場で自ら未来を語ったのだ。本稿では、大橋氏の発言から浮かび上がる、ピーチが仕掛ける“次なる成長戦略”に迫る。
執筆:航空ジャーナリスト 北島 幸司

航空ジャーナリスト 北島 幸司

航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する記事や連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。世界の航空の現場を取材し、内容をわかりやすく解説する。テレビ、ラジオの出演経験もあり、航空関係の講演を随時行っている。ブログ「Avian Wing」の他、エアラインなど取材対象の正式な許可を得たYouTube チャンネル「そらオヤジ組」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。

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「沈黙のCEO」大橋氏が語った“次なる成長戦略”とは?
(出典:Soos Jozsef / Shutterstock.com、筆者提供)

日系初のLCC・ピーチが公開した「安全の砦」

 ピーチが就航したのは2012年。日系初のLCCとして華々しい船出を飾り、10年超の歴史を刻んだ。初代CEO井上 慎一氏は積極的にメディアに登場し、ブランドを世に知らしめた後、ANAのトップへと転じた。

 その後コロナ禍に直面し、森 健明氏が舵を取って危機を乗り切り、2023年春には大橋氏が新CEOに就任。だがその経営姿勢は慎重そのもので、メディア露出は極端に減少していた。

 そんな大橋氏が初めて公に語ったのが2025年7月31日、複合訓練施設「MOMO TRAINING LAB(通称:モモトレ)」の公開日だ。

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【写真付きで全文読む】
関西国際空港第2ターミナルに開設された「モモトレ」
(出典:筆者提供)
 同施設は関西国際空港に拠点を置き、効率的な訓練を可能にすることで安全運航とサービス品質向上を支える基盤となる。

 大橋氏は「事業は安定に向かいつつあるが、次なる困難を乗り越えるには優秀な人材の力が欠かせない」と強調した。

 その後は、筆者を含むメディアとの質疑応答が行われた。そこで明らかになったのは、大橋氏が長らくメディア露出を控えていた理由、そしていよいよ動き出す“次なる成長戦略”だった──。 【次ページ】「沈黙のCEO」が初告白! “進化型LCC”で天下を狙う
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