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- 2025/12/09 掲載
ベゾス氏「1兆円スタートアップ」の正体、電撃復帰で狙うのは宇宙で働くAIロボット
英大学院修了後、RPA企業に勤務。大手通信社シンガポール支局で経済・テクノロジーの取材・執筆を担当。その後、Livit Singaporeでクライアント企業のメディア戦略とコンテンツ制作を支援(主にドローン/AI領域)。2026年2月、シンガポールで「SimplyPNG」を設立し、AI画像編集のモデル運用とGPUコスト最適化を手がける。主にEC向け画像処理ワークフローの設計・運用自動化に注力。
4年ぶりCEO復帰──9,700億円という「けた違い」の覚悟
資産37兆円の大富豪が、現場復帰を決めた。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が、2021年7月にCEOを退任して以来、初めて正式な経営職に就く。新会社「Project Prometheus」の共同CEOとして、自ら指揮をとる立場に戻ってきたのだ。ベゾス氏といえば、退任後は華やかなプライベートに注目が集まっていた。今年はベネチアで豪華な結婚式を挙げ、宇宙事業Blue Originには創業者として関わってきたものの、あくまで経営の外側にいた。それが一転、再び最前線に立つことになる。
Project Prometheusは創業時点で62億ドル、日本円にして約9,700億円という破格の資金を確保した。スタートアップとしては史上最大級の規模だ。比較対象として、今年注目を集めたAI企業を見てみよう。元OpenAI幹部ミラ・ムラティ氏が創業したThinking Machines Labは20億ドルを調達したが、Project Prometheusはその3倍を超える。
この資金の一部はベゾス氏自身が拠出している。ベゾス氏の投資部門「Bezos Expeditions」は2000年代半ば以降、少なくとも115件のファンディングに参加してきた実績を持つ。だが今回は投資家としてではなく、経営者として自ら乗り込む覚悟を見せた。
すでに約100人の従業員を確保し、その多くがOpenAI、グーグル・ディープマインド、メタといったトップ企業出身の研究者たちだという。売上も製品もない段階で、これだけの資金と人材を結集させる。ベゾス氏の並々ならぬ決意を物語る。 【次ページ】ChatGPTとは違う「物理世界のAI」、自動車など3分野に特化
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