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  • 2011/03/17 掲載

中堅中小企業のビジネスに効く厳選iPhone用アプリケーション

スマートフォンで作業効率や生産性を高める!

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ビジネス現場でも「スマートフォン」を活用するケースが増えている。なぜスマートフォンの需要が高まっているのか?スマートフォンの魅力として筆頭に挙げられる点が「アプリケーションの豊富さ」と「外出先でのインターネット接続の容易さ」だろう。特に中堅・中小企業ではこれまでPCの利用がなじまなかった現場での利活用も進んでいる。そこで本記事では特にビジネスで役立ちそうな無料・有償アプリケーションを中心に的を絞って、使用感も交えながら紹介していこう。

現場での利用が進むiPhoneをビジネスに活用する

 iPhoneが国内で発売されてから約3年が経ち、ビジネスの現場でも「スマートフォン」を活用するケースが増えている。では、なぜスマートフォンの需要がここまで高まっているのか?スマートフォンの魅力として筆頭に挙げられる点が「アプリケーションの豊富さ」と「外出先でのインターネット接続の容易さ」だろう。とある調査では10人に7人がこの2つを目的にスマートフォンを購入したという報告もあるぐらいだ。

 アプリケーションの種類という観点では、地図や辞書、天気予報、乗換案内といった日常でも便利なツールから、スケジューラー、文書管理、コミュニケーション・コラボレーションツールといった仕事に使える実用ツールまで、あらゆる分野が網羅されている。

 それらのアプリケーションを取り入れ、自分好みにカスタマイズできるスマートフォンの可能性は、もはやPCを凌駕しつつあると言っても過言でないだろう。

 企業のグローバル化が進むなかで、ビジネスマンは作業効率や生産性を高めるためにスマートフォンを身につけ、この厳しい競争を勝ち抜こうとしている。特に中堅・中小企業では、これまでPCがなじまなかった社内環境であっても、比較的手軽に導入できるため、一気にIT化を進める起爆剤としての可能性を秘めている。

 そこで本記事では特にビジネスの現場で役立ちそうなiPhone向け無料・有償アプリケーションを厳選してお届けしたい。ちなみにAndroid向けのアプリは次回ご紹介する予定だ。

中堅中小企業のビジネスに効く厳選iPhone用アプリケーション

※タイトルクリックでApp Storeへ

最強の情報整理アプリ

 Evernoteは、サーバ上にデータを保存できる高機能なメモ帳だ。メモ帳というより何にでも応用できる記録サービスといったイメージかもしれない。Evernoteでは、iPhoneだけでなく、Windows、Mac用のアプリケーションも用意されている。メモの種類は、「テキスト」、「スナップショット」(その場で撮影して利用)、「カメラロール」(撮影済み写真の添付)、「ボイス」(音声メモ)から選べる 。

 たとえば新規ノートから文字を入力して同期ボタンを押せば、メモがEvernoteサーバにアップされ同期がとられる。ノート作成時には書き込んだ場所の位置情報も追加できる。管理機能には「ノートブック」と「タグ」の2種類がある。前者はフォルダと同等で、後者は1つのノートに対して複数関連付けられる。

 Evernoteの特徴として挙げられるのが強力な検索機能だ。テキストだけでなく、画像内に含まれる文字まで検索結果に反映される。そこでレシートや名刺などを撮影し、サーバ側にアップして管理するとよい。ただし写真はリサイズして送られるので注意が必要だ。

 またスマートフォン向けにはボイス機能が便利だ。録音した音声をサーバに送るため、手入力する余裕がないときによい。もちろんアイデアをメモしたり、ToDoリストで仕事の優先度を確認したり、あらかじめ保存したメモの内容を空き時間に検討するといった用途にも使える。無料会員は1ヵ月間60MBまでファイルをアップできるが、それ以上必要ならプレミアム会員になろう。1GBまで利用できるようになる。対応ファイルの制限もなく、Officeファイルをはじめ、PDFファイル内の文字も検索できる。

お手軽リモートデスクトップ

 ファイアウォール、IP アドレス、NATなど、ネットワークに関する難しい知識なしに使えるセキュアなリモートデスクトップ共有ツールのiPnone版。無料版のほか、有料版も用意されている。自動生成される専用IDとパスワードを入力するだけで、PC、Macを問わず任意のパソコンに接続し、iPhone上から操作できるようになる。

 パソコン上の動作を任意のユーザーに公開するプレゼンテーション機能や、操作する側/される側を交代する機能、チャット/ボイスチャット/ビデオチャット、ファイル/フォルダの転送、デスクトップの公開、VPN 接続などの機能をサポートしている。そのため、得意先でのプレゼンテーションからヘルプデスク作業まで幅広い利用方法が可能になる。

 動作させるためには、操作する側/される側の両者にTeamViewerを入れておく必要があるが、とにかく簡単に使えるのが大きな特徴だ。通信内容は強力なアルゴリズムで暗号化されるため、セキュリティ面でも安心できる。TeamViewerは、前述のように専用IDとパスワードでユーザーの識別を行うが、その際にパスワードは動的に変化して通知されるため、あまり気にしなくてよい。ただし、ユーザーIDは固定されているので、むやみに人に知らせたり、公開したりしないようにしておきたい。

 リモートデスクトップの面白い使い方として紹介したいのが「防犯監視カメラ」への応用だ。CCDカメラ内蔵のネットブック、あるいはPCに数千円程度のUSBカメラを付けて防犯監視カメラとして機能させ、TeamViewerをインストールすると遠方からiPhoneでモニタリングできるようになるのだ。

使い勝手のいいドキュメントリーダー

 GoodReader for iPhoneは、PDFやPPTなど多種類のファイルを閲覧できるアプリケーション。PDFからテキストを抽出する機能や、Safariで閲覧しているWebページをPDFとして保存する機能もある。Web上に置かれたファイルに直接アクセスし、そのファイルをダウンロード・表示することも可能だ。PDFの拡大は最大50倍まで。拡大・表示して読む際には、文字が画面の外側へはみ出してしまうことがあるので、PDFからテキスト変換で表示する機能はありがたい。またPDFに注釈(コメント)を付けたり、文字にマーカーでハイライトを引いたり、線・図形も描けるので、校正もお手のものだ。

 このほかにも無線LAN(WiFi)やUSB経由などで、PCからiPhoneに直接ファイル(PDF、Word、Excel、mp4などのファイル)を転送して表示。ファイルをiPhone側にへ転送すると、ファイルはGoodReader上のMy Documents内に配置され、Windowsエクスプローラのようにファイルを確認できる。ファイルの圧縮・解凍にも対応し、ファイル・フォルダをパスワードでロックすることも可能だ。とにかく機能が豊富でビジネス用途では十分すぎるぐらいだが、英語版なので最初はどのように使ってよいか少し戸惑うかもしれない。600円という値段でも機能面からすれば十分ペイするだろう。

容量2GB超のファイル共有ストレージ

 Dropboxは容量が2GBあるオンラインストレージ・サービスだ。クライアントはiPhoneのみならず、Windows、Mac OS、Linuxもサポートされている。専用アプリケーションをインストールし、「My Dropbox」と呼ばれる専用フォルダに必要なファイルをどんどん放り込んでおけば、簡単に同期が取れるのが最大の魅力。

 ユーザーはDropboxの存在をほとんど意識することなく、複数のデバイス間で完全に同一ファイルを共有でき、いつでもどこでも情報を取りだせるようになる。記録したい情報をiPhoneのカメラで撮影し、すぐにアップロードできるので、簡易なメモ代わりにもなる。

 Dropboxは、単にファイルの同期を行うだけでなく、バックアップツールとしても利用できる。誤って削除したり、上書きしてしまったりしたファイルを復元できる。大切なビジネスの資料をアップロードしておけばいざというときも安心だ。

 同様の機能を持つソフトとしてSugarSyncもある。こちらはフォルダ指定ができて、ストレージ容量5GBまで無料で利用できる。いずれのサービスも他人に紹介すれば、双方の利用可能容量が増えるため、登録前に紹介を受けておきたい。

高品質音声通話の決定版

 世界中のSkypeユーザーと高品質な音声通話やチャットが無料で実現できる。またiPhoneのほか、PC、Mac、またはSkype対応テレビ(H.264対応デバイス)を利用する複数のSkypeユーザーに向けてビデオ通話を発信できる(iOS 4.0以上)。対面の通話以外にも、iPhoneの前面と背面のカメラでとらえた映像を共有することも可能だ。最新バージョンを使えば、3G回線上で通話を発信し、バックグラウンドでSkypeを実行できる。

  固定電話と携帯電話に通話を発信する場合は、1ヵ国、複数ヵ国というように、あらかじめ用意されたプランを組み合わせることにより格安な通話を実現。たとえば、月額999円の「ヨーロッパ限定プラン」を利用すれば、ヨーロッパ20ヶ国の固定電話の発信に対しても実質無制限だ。また世界中40ヶ国の固定電話(一部携帯電話にも対応)に対応する「世界中どこでもプラン」も料金1500円と大変お得だ(いずれも税別)。グローバルなビジネスが進むなかで、Skypeを使って国際電話への料金、出張費などを節約しよう。

Lotus Notes/Dominoをさらに使いこなす

 Lotus Notes Travelerは、企業向けコラボレーションシステム・Lotus Notes/Dominoで使用しているメールやカレンダーを、iPhoneでシームレスに連携できるアプリケーションだ。ユーザーは外出時にノートPCの代わりにiPhoneを利用し、Lotus Notes/Dominoのメールやカレンダー、個人アドレス帳と同期したデータをiPhone端末(Windows Mobile 5.0/6.0/6.1にも対応)から確認できる。iPhoneならば、ノートPCのように持ち運びや起動の手間が掛らず、さらに管理も集約できるというメリットがある。

 Lotus Notes Travelerは、iPhone本来のメーラーにメール、カレンダーを同期させて利用する「ネイティブメーラー同期方式」を可能にするもので、この同期方式を利用すると、電波状況の悪い場所でもiPhoneのネイティブメーラーにデータを取り込んで快適にメールを確認できるようになる。Lotus Notes/Domino内のメールは、暗号化されたままiPhoneに転送されるため、セキュリティ面でも安心だ(暗号化メールを読む場合は、AppleのiTunes Storeから「Lotus Notes Traveler Companion」をiPhoneにインストールする)。

 さらに「リモートワイプ」に対応しており、もしiPhoneを出先で紛失しても工場出荷時の状態に戻せるので、情報漏えいの心配もない。またLotus Notes Travelerの接続設定を自動化でき、管理者の負担を軽減できる。なお本ライセンスは、最新のLotus Notes/Domino に含まれており、単独でのライセンスは不要だ(無料)。Lotus Notes/Dominoを導入している企業は、Lotus Notes TravelerによるiPhoneの有効活用を推進することで、企業競争力を強化できるだろう。

AR(拡張現実)を使った空間ナビ

 ご近所ナビは、地図やiPhoneのカメラ機能と連携して、近隣のランドマークや店舗、レストラン、ATM、バス停留所、パーキングなどをナビゲートしてくれるアプリケーションだ。アプリケーションを起動すると、あらかじめ登録してある複数のキーワードがリスト表示される(キーワードは自由に設定可能)。たとえば「パーキング」というようにキーワードを選ぶと、近所から近い順に場所が一覧表示される。そこで行きたい場所をタップすると地図が現れる。地図上では、現在地から目的地までの道順の表示も可能だ。

 さらにiPhoneを持ったまま周囲を見渡すと、AR技術(拡張現実)によって、その方向にある情報が次々と画面に現れ、あたかも空間に情報が浮かんでいるような感覚になる。浮かんでいる情報をタップして捕まえると、その詳細が分かる仕組みだ。また一覧リストから情報を選択すると、「空間ナビ」によってその場所の方角を調べられる。

 画面上に浮かぶ矢印で目的地の方角を示してくれるので、身知らぬ土地でも迷子にならずに済む。このほかに電話機としての機能を活用できる。たとえば店舗などでは電話番号が表示されるので、その場で簡単に電話を掛けられるのだ。Webサイトを検索したり、住所をアドレス帳に登録したりすることも簡単。まさに至れり尽くせり、見知らぬ土地に出張してもご近所ナビがあれば万全だ。

しゃべった言葉がそのままツイッターへ

 TweetMeは、アドバンスト・メディアの音声認識技術「AmiVoice」を搭載したTwitterクライアントだ。 iPhoneに向かって話すだけで、そのままTwitterに投稿できるユニークな「音声認識機能」や、「フレンド管理」「未読管理」「プロフィール管理」などの有用な機能を搭載している。

 メニューにはTwitter上の特定キーワードを検索する「キーワード検索」、GPS機能を利用して自分の近くの場所(半径1km、2km、5km~500km以内など9段階)でツィートされたものをタイムラインで表示する「近所のつぶやき」、ツィッターで盛り上がっている話題やトレンドをランキングで知らせる「ついっぷるトレンド」、同じく話題やトレンドになっている言葉を切りだして伝える「buzztter」が用意されている。後述する「Evernote」をはじめとしたさまざまなサービスとシームレスに連携することで、Twitter上の情報を調べて蓄積貯してから、しっかり整理することが可能だ。

iPhoneをWebサーバに

 ユニークなiPhoneアプリケーションとして紹介したいのが、フリービットの「ServersMan」だ。これはiPhoneをWebサーバにできるアプリケーションだ。通信経路は3G/無線LANの両方に対応しているため、どこでもアクセスできる。

 たとえば、ServersManをインストールして、サーバの「public_htmlフォルダ」の中にHTMLや撮影した画像、録音した音声ファイルなどをアップする。そして初期設定でWeb公開機能をオンにするだけで、自分のWebサイトにアクセスできるようになるのだ。iPhoneが内蔵メモリーをストレージとするサーバとなり、外部から固定URLでアクセスするという仕組み。iPhoneをファイルサーバ代わりにすることで、インターネット経由でファイルをPCと送受信できるようになる。会議やセミナーの模様などを動画・画像・音声ファイルとしてリアルタイムに公開し世界へ発信できるのだ。

 最新版のServersManでは、バックグラウンドでの常時起動と省電力を図り、さらにAPIの公開や他のServersManと連携できる。またAppleのAirPlayに対応し、iPhone内のコンテンツをAppleTVを経由してリビングの大画面テレビで再生することも可能だという。ServersManは、アイデア次第でさまざまな応用が利くツールになるだろう。

撮影・同期した写真を整理整頓

 iPhoneで撮影・同期した写真を、好きなフォルダごとに整理整頓できるツール。 新規に好きな名前でフォルダをつくり、そのフォルダをタップして開いて、保管したい写真を入れる。その場でカメラからの撮影し、保管することも可能だ。このツールのウリは何といってもパスワードで「ロック」をかけられること。そのため他人に見られたくないような秘密の画像でも安心して保存できる。本体を振ったり伏せたりすることで簡単にアプリを終了させ、ロックをかけることも可能だ。撮影した画像や名刺、重要な資料の整理などに便利だろう。

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