アフターコロナの時代に加速するDX、さらに重要性を増すデータ
2020年は「5G時代」の幕が開け、IoTによる「モノの常時接続」が急拡大し、新たなフェーズに入った年だ。加えて新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、さまざまな業種業態に一気にテレワークが浸透するなど、「ヒトの常時接続」も目まぐるしい勢いで進みつつある。
近年動き始めていたデジタルトランスフォーメーション(DX)も、より加速している。ビジネスのデジタル化の必要性を、以前より強く感じている企業も多いはずだ。
DXを進める上で、大前提となるのが「データ活用」である。デジタル化で増え続けるデータをいかにビジネスに落とし込むかが、トランスフォーメーションを果たす上で大きな鍵となるからだ。しかし、その活用基盤を整えるのは簡単ではない。それは大きく「3つの壁」が立ちふさがるからだ。
その壁の1つ目が「質と量のバランス」だ。日々大量のデータが生成され続ける中で、ストレージの増設費用やデータ通信の回線費用など、データ量に比例してコストが増えていないだろうか?
2つ目は「データ連携をどうするか」という問題だ。オンプレミスのプライベートクラウドと複数のパブリッククラウドが混在するハイブリッド・マルチクラウド環境がますます一般的になる中で、データのサイロ化は大きな課題となる。
そして3つ目が「リモートワーク下でどう運用管理するか」という課題である。災害やパンデミックによって出社が困難になったときも、遠隔地から柔軟かつ容易に運用管理できるITインフラの整備が急務となっている。
企業のデータ活用、ひいてはデジタル戦略全体の阻害要因となるこれらの壁を、どう乗り越えていけば良いのだろうか。
この記事の続き >>
・質と量のバランスを実現する「データ保存の自動階層化」とは?
・クラウドを前提にした「ストレージ仮想化」がデータ連携の鍵
・リモートワーク時代のストレージ管理のあり方