ニューノーマルで必要とされる“柔軟”さ
新型コロナを機に社会はかつてない変化に見舞われている。国内だけを見ても緊急事態宣言が発令された4月以降、人の移動や行動が大きく制限され、結果、経済が大きく落ち込んだ。そこからの復興に向け、緊急事態宣言の解除後は各種保障や救済措置が相次ぎ実施され、現在、経済/社会構造の改革と、それを支える新たな常識となるニューノーマルの定着が進みつつある。
もっとも、新型コロナの収束がいまだ見通せず、企業には今後のさらなる変化を見据えた対応力の強化が求められている。そのための不可欠な要素の1つに位置付けられるのが、時間や場所を問わない多様な働き方を可能とするリモートワークだ。すでに先進企業ではニューノーマルの一環としてリモートワークを前提とする働き方が根付きつつある。
ただし、リモートワークの実施に手間取る企業も少なくない。「紙文書の処理で出社が強いられる」「既存の仕事の進め方に合致しない」など、理由はいくつも指摘されている。
それらの課題解消に向けた策として今注目を集めるのが、「RPA(Robotic Process Automation)」と「AI-OCR」を組み合わせる方法だ。一般にRPAはオフィスの工数削減ツールと捉えられ、すでに多くの企業で実績を上げている。そこにAI(人工知能)技術を活用して精度を高めたOCRを組み合わせることで、リモートワークの課題がどのように解消されるのだろうか。
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・「RPA×AI-OCR」でリモートワーク可能な業務が一気に拡大する
・選ぶべきRPAと、選ぶべきAI-OCRは?
・【事例】清水建設は工数を約半分に削減、帝人はリモートワーク下のサポート体制を高く評価