ネットワーク内で欠かせない「時刻同期」
サーバやネットワーク装置は、時刻同期を前提として動いており、ネットワーク内で時刻が一致していないと、色々な不整合や重大な問題が発生する。もし、正確な時間を刻んでいなければ、たとえば、機器同士でファイルのタイムスタンプが異なり、ログから正確な情報が取れず、認証やログインができなくなるなど、さまざまな障害が起きてしまう。ICT活用において時刻は重要なファクターなのだ。
これまで、時刻を重視していた業界としては、交通機関、放送、金融系、トレーディング、医療、データセンター、インフラ系など、比較的にミッションクリティカルな分野が多い。高いセキュリティ意識が求められる企業をはじめ、正確な時刻同期を必要とするサービスを提供している企業や組織では、それぞれが自社でタイムサーバを導入・運用している。
一方で、あらゆるモノがネットワークにつながるようになり、サイバー攻撃も高度化してきた。デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上でも、データやログ分析の必要性が高まっており、上記のような企業はもちろん、一般的な企業でも時刻同期環境の整備が求められるようになっている。
ただし、社内にタイムサーバのアプライアンスを導入する際には、アンテナ設置や固定電話回線、そのケーブル敷設、設置スペース確保、各機器との接続検証が必要だ。さらに、これらの調整で利用開始までに時間がかかるだけでなく、初期費用も高くなりがちである。そこで登場したのが、時刻同期のフルマネージドサービスである。今日、実際の現場のみならず、SI商材としても注目されている。そこには、次のような市場背景が存在している。
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・DX推進の肝となるデータの分析・活用に「正確な時刻」は必須
・正確な時間を刻むタイムサーバを手間なく導入するには
・導入から運用・監視までをアウトソーシングして本業に集中せよ