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  • 2014/10/20 掲載
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ITを取り巻く技術の進化やワークスタイルの変化などに伴い、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)を導入する企業が増加している。VDIの構築で重要なのは、ユーザー視点での利便性の向上と、TCOを低減するソリューションを選択すること。その最適解として注目されているのが、ハイブリッド型ストレージの「Nimble Storage」である。従来のストレージ概念を変えた「Nimble Storage」とはどのようなものなのか。ソフトバンク コマース&サービスのエキスパートに話を聞いた。

ソフトバンク コマース&サービス株式会社
ICT事業本部MD本部

仮想化クラウドビジネス統括部
仮想化クラウドソリューション部

マーケティング課 課長

室伏 光太郎 氏

ソフトバンク コマース&サービス株式会社
ICT事業本部MD本部

C&S技術統括部
ソリューションテクノロジー部

技術支援2課

加藤 学 氏

急速に普及する仮想化環境

かねてよりソフトバンク コマース&サービスは、仮想化製品の販売に注力してきた。仮想化ソリューションベンダー大手であるVMwareの製品は、2000年中期より販売しており、社内にはVMware製品に精通したエンジニアも多い。例えば2008年にVMwareが買収したThinApp (旧称 Thinstall)の製品も、VMwareが買収する前から取り扱っており、幅広いノウハウを同社では保有している。

実際、仮想化環境に対する関心は急速に高まっており、新サービスも続々とリリースされている。VMwareはアジア初、世界でも3カ国目として「VMware vCloud Air」をソフトバンクグループとの合弁事業を通じて、日本企業にパブリック クラウドソリューションとして提供すると発表している。

VDI導入のカギ

こうした仮想化を取り巻く状況について、ソフトバンク コマース&サービス ICT事業本部MD本部C&S技術統括部ソリューションテクノロジー部 技術支援2課の加藤学氏は、「IT環境の進化やユーザーのワークスタイルの多様化、さらに仮想化技術の向上により、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)を導入/検討されるお客様が増えています」と指摘する。

SSDとHDDの"よいとこ取り"をしたハイブリッド型

こうした中、VDIインフラ向けソリューションとして注目されているのが、Nimble StorageとVMware、Cisco Systemsが共同で開発した「Nimble Storage SmartStack Solutions for VDI with Cisco and VMware」である。中でも2010年創業のNimble Storageが提供するハイブリッド型のストレージ「Nimble Storage」は、わずか4年弱の間にワールドワイドで約3,700社以上に導入された注目の製品だ。

Nimble Storageは、フラッシュメモリ(SSD)とハードディスク(HDD)を組み合わせたハイブリッド型ストレージである。主な特長は、独自技術の「Cache Accelerated Sequential Layout:CASL(キャスル)」と、クラウド型マネジメントサービスの「InfoSight」を搭載していることだ。

CASL

CASLは、独自の圧縮アルゴリズムを用いて、NVRAM(不揮発性メモリ)とSSDを効率よく使用しながら、HDDへ書き込むアーキテクチャを採用することで、高パフォーマンスを発揮する。

効率の良い圧縮技術でHDDの容量を節約して、NVRAMとSSDでパフォーマンスを稼ぐ。価格と性能のバランスが良いストレージです。(加藤氏)

InfoSight

一方、「InfoSight」は、ストレージの稼働状況や利用状況を5分ごとにモニタリングして情報収集し、その解析結果を顧客にフィードバックする機能だ。解析/分析は、予測アルゴリズムや統計アルゴリズムに基づく独自エンジンで行われる。顧客はパフォーマンスの低下や容量の拡張時期の把握など、従来なら個別設定によって得ていた情報を、クラウドを通じて入手できるというわけだ。

ソフトバンク コマース&サービスでICT事業本部MD本部仮想化クラウドビジネス統括部仮想化クラウドソリューション部マーケティング課 課長を務める室伏光太郎氏は、「InfoSightにより管理者は、プロアクティブなストレージライフサイクル管理が可能となります。InfoSightはストレージ管理を“ストレージベンダーがクラウドを通じて支援する”という発想から生まれた機能です。これにより、システム管理者の運用負荷は大幅に軽減します」と評価する。

そのほか、スナップショット機能やレプリケーション機能も備わっており、これらの機能に必要なすべてのソフトウェア機能は追加ライセンス費用なしで利用できる。コスト的に制約がある中堅中小企業にとってはうれしい内容だ。

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