分かっているけど予算はない、「最低限」やっておくべきセキュリティ対策は“これ”だ
顧客から選ばれるためには「セキュリティ対策」が必須要件に
ここでいう「サプライチェーン」とは、単なる製造や物流におけるモノの流れではない。むしろ「バリューチェーン」ともいうべき、さまざまなサービスとその提供プロセス全体を指している。つまり、すべての業種・業界にわたってセキュリティの脅威が急増中なのだ。
たとえば、2022年10月に大阪の病院がサイバー攻撃を受けた。電子カルテシステムを含む基幹システムやバックアップなどのデータが不正に暗号化されて使用不能となり、手術や外来診療が停止する事態に陥った。この攻撃も、病院が業務を委託していた給食提供サービス事業者のサーバを踏み台に行われたことが判明している。
この例のように、攻撃者は守りの強固な大企業への直接攻撃を避けて、セキュリティの脆弱な中堅・中小企業経由の侵入へと戦略をシフトしつつある。その結果、大企業側も、外部のビジネスパートナーを含めた「サプライチェーン全体のセキュリティレベル」を重視するように変わってきている。今や中堅・中小企業にとって、必要最低限のセキュリティ対策を講じることは、取引先からの信頼を得るうえで必須の要件になってきているのだ。
では「最低限必要なセキュリティ対策」とは、具体的にどのようなもので、どこから手をつければよいのか、次章から詳しく解説していこう。
・まずは自社の問題点の可視化から。第一歩はこれで決まり
・これができたら「最低限必要な対策ができた」といえる、3つの視点と対策
・「自社を守り、取引先に選ばれる」ための第一歩
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