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  • 2026/09/02 掲載

AIの「最新モデル導入」より先にやること 成否を分けるのは「データの土台」

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「AIで何ができるか」を急いで検証する一方、その足元にある業務データは部署ごとに分散し、定義もバラバラ──。そんな企業は珍しくない。AIエージェントが業務の判断や処理まで担う時代、この状態は想像以上に大きな障害になる。AI活用の成否を左右する重要な要素の1つが、最新モデルの性能だけでなく、その前段にある「業務とデータを整える経営基盤(=データの土台)」である。
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「AIで何ができるか」ばかり探す企業はつまずきやすい

「ERP刷新」と「AI活用」は別物ではない

 生成AIやAIエージェントへの期待が高まると、「AIで何を自動化できるか」という議論が先行しがちだ。しかし、AIが企業の業務に深く入り込むほど、成否を左右するのはデータである。

 部署やグループ会社ごとにデータの持ち方が異なり、同じ項目でも定義がそろっていない。人であれば経験や暗黙知で補えていたズレも、AIにとっては大きな壁になる。参照するデータが整理されていなければ、AI活用の効果そのものが限定されかねない。

 ここで重要になるのが、業務をERP製品の標準機能に合わせる「Fit to Standard」という手法だ。一見すると、標準化は導入・保守を効率化するための取り組みに見える。だが、業務プロセスを標準化し、基幹データを統合することは、AIが適切な情報へアクセスするための土台づくりでもある。

 しかも、その効果は将来のAI活用だけではない。あるERP導入事例では、拡張開発を徹底して抑えたことで設計・開発・テスト工程を効率化し、同規模のERP導入プロジェクトと比較して短期間である約9カ月で稼働した。

 ただし、「標準化すればするほどよい」という話ではない。ERP刷新を阻む最大の課題は「業務と機能のアンマッチ」で28%(出典:ITR「ITR Market View:ERP市場2026」)にのぼる。無理な標準化は、現場の業務効率や自社ならではの競争力を損なう恐れもある。

 では、何を標準化し、何を残すべきなのか。本資料では、その判断方法を3つのステップで整理するとともに、ERP導入事例、さらに支払前の確認、入金処理、月次決算など、経理業務におけるAIエージェント活用の具体像まで示している。ERP刷新とAI活用を一本の線で捉えると、これから整えるべき「経営基盤」の姿が見えてくる。

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