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夏野剛 氏に聞く、成長できるクラウド事業者のITインフラとは?
いまや、企業も個人も当たり前のようにクラウドを活用する時代だ。クラウドは生活の一部になり、企業活動を支えるインフラになった。しかし、そのクラウドサービスを開発・提供する側には、新たな課題が生まれている。ドワンゴをはじめとする数々の有名企業で取締役を担い、慶應義塾大学 政策・メディア研究科で教鞭も執る夏野剛氏に、クラウドサービス事業者が抱える課題とその対策を聞いた。10倍のスピードで進展、求められるのは成長を見極める眼
いまは、個人も企業もクラウドを活用するのが当たり前の時代だ。ゲームや金融、ソーシャルなどのアプリケーションに加えて、それを支えるサーバやストレージなどもクラウドを通じて利用できる。一方、サービスを提供する側のクラウドサービス事業者は、ユーザーの多様なニーズに不断にこたえつづけるとともに、新しいサービスの開発にも余念がない。夏野氏は、クラウドサービスの開発環境の変化について、次のように述べる。
「2010年代になってからの大きな変化は、ITのスピードが10倍以上になったことです。以前なら、サーバを用意して、データセンターに置いて……と時間がかかっていたのが、いまはクラウドを使えばあっという間に規模を拡大できます。スケールアップに対する障害がほとんどない世界が実現したのです」(夏野氏)
しかし、こうした状況は、クラウドサービス事業者に新たな課題を突きつけているとも、夏野氏は指摘する。
「昔はポートフォリオ戦略のように、4つくらいのサービスを育てて、そのうちの1つが成功すればよいと考えていたのが、いまは10くらいのサービスを同時に走らせることが可能なので、ヒトもカネも分散してしまいます。そのため、できるだけ早期に成長するサービスを見極め、そこにヒトとカネを集中してスケールアップすることが求められます。それには、サービス設計や仕様、強み、ビジネスモデルをしっかり理解し、将来を予測してリスクをとっていくマネジメント能力が求められるのです」(夏野氏)
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