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  • 2021/03/05 掲載

なぜ日本企業のDXにおいて「基幹系システムの刷新」が最重要項目なのか?

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多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいるが、成果を出せている企業は多くはない。代わりに起きているのが、DXプロジェクトの“単なる業務効率化”への変質だ。なぜ、DXプロジェクトの多くは、業務の効率化に終始してしまうのか。その原因を探っていけば、より根本的な解決策も見えてくる。そしてそれは現在、「SAP 2027年問題」に取り組んでいる企業にとっても、重要な視点を提供するだろう。

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構造化データを対象にしたDX本来のビジネス変革や新しいビジネスの創出のカギを握るのは「基幹システムの刷新」だ
(Photo/Getty Images)


DXが“断片的な業務デジタル化”に矮小化されるのはなぜか

 デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用して、既存ビジネスを変革したり、新しいビジネスを創出したりする取り組みだ。

 そのDXのガソリンとなるのが「データ」だ。既存の基幹系システムから顧客管理や営業管理のシステム、製造業であれば生産管理や部品管理のシステムといった「構造化データ」、さらにはIoTプロダクトやスマートフォンから獲得できるセンサデータ、SNS関連といった「非構造化データ」などである。社内外のあらゆるデータを集約・分析し、ビジネス変革・創出につながる知見を見いだして、具体的なアクションにつなげなければならない。

 しかし現実には「DXにつながるデータ活用」を実現している企業は少ない。日本では業務データが組織に個別最適化されており、スクラッチで構築した各システムにとどまるため、組織の外に出ることがまれだからだ。これは、SAP製品のような統合基幹業務システム(ERP)を導入している企業も同様である。基幹システムと周辺システムの連携が不十分なため、システムからデータを抽出してExcelで加工し、改めて別システムに取り込む……。こうした企業は、けっして珍しくないだろう。

 その結果として起きるのが「DXの矮小化」だ。DXの取り組みが個別システムの刷新や改良、部門単位の業務効率化に矮小化され、個別最適化がさらに進んでしまう。これでは、基幹系システムと連携してビジネス変革に大きく寄与する「構造化データを活用したDX」はもちろん、比較的取り組みやすいため脚光を浴びている「非構造化データを活用したDX」も不可能だ。

 本来、実現すべきなのはすべてのシステムを連携させ、必要なデータを各部門が瞬時に入手・活用できる基盤を整備することだ。たとえば、経営層・経営企画部門が国内外の製造現場のデータをリアルタイムに活用したり、製造現場で営業部門の販売データを参照できるようにしたり、SCM・管理連結観点から多角的なシミュレーションと予実分析を容易に実施できるようにしたりすることである。

 もちろん、その実現は簡単ではない。しかし、方法はある。そのカギを握るのが基幹系システムの刷新である。そこを見誤ると、いま注目されている「SAP 2027年問題(SAP ERP 6.0 標準保守期限が2027年末であること)」への対応も、本質を見失うことになりかねない。基幹系システムをいかに刷新し、「構造化データを利用したDX」をどのように成功に導くか。課題解決のために必要な方法を紹介する。

この記事の続き >>
・基幹系システムの刷新がDXに直結している理由
・「データで価値を生む」システムの設計・構築、運用を進めるには
・情報システムの全体最適化を目指すために必要なこと

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