「至高のデジタル仕事空間」をどう創る? リモートワーク全盛の今求められる環境とは
安心・安全・快適なデジタル・ワークプレースの条件とは?
「従業員エンゲージメント」の向上は、企業の未来を左右する重要な取り組みとして注目されている。従業員エンゲージメントとは、企業から与えられる環境に対する従業員の満足度とは異なり、「この企業で働き続けたい」という意欲である。その源泉となるのは、企業と従業員間、および従業員同士の「相互の信頼」であり、それを向上させるためには、ひとつひとつの従業員エクスペリエンスを中長期で積み重ねていくことが必要だ。従業員エンゲージメントが注目されるようになった背景には、働き方の変化がある。近年では、従業員の生活スタイルを尊重し、自分らしく働けるかに重きを置くようになり、ワークロケーションも多様化した。働き方改革関連法案やコロナ禍といった社会的な要求もあり、民間企業の5割超がリモートワークを実施しているという調査結果もある。
また、従業員からは快適で生産性の高いリモートワークを望む声が多く聞かれるようになったほか、デジタルネイティブ世代の従業員が加わったことで、使い慣れた好みのデバイスを使いたい、ワークロケーションフリーで働きたいなど、働き方に関するさまざまなニーズが出てきている。
一方で、リモートワークをはじめとするニューノーマルな働き方を狙ったセキュリティインシデントも多発していることから、安全な業務環境の提供も必要になっている。セキュリティに配慮しつつ、従業員エクスペリエンスを高めるデジタル・ワークプレース、つまり「至高のデジタル仕事空間」を整備するためには、どのような考え方や環境が必要なのだろうか。
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