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- 2023/05/15 掲載
東京で「S.RIDE」タクシー急増中のワケ、社長が語ったソニーGのAI技術と緻密な“群戦略”
連載:MaaS時代の明日の都市
1962年東京都生まれ。早稲田大学卒業後、出版社編集部を経て1993年にフリーランスジャーナリストとして独立。国内外の交通事情・都市事情を取材し、雑誌・テレビ、ラジオ・インターネット・講演などで発表。2011年には株式会社モビリシティを設立し、モビリティやまちづくりの問題解決のためのリサーチ、コンサルティングを担当する。著書に『MaaSが地方を変える 地域交通を持続可能にする方法』『MaaS入門 まちづくりのためのスマートモビリティ戦略』『これから始まる自動運転 社会はどうなる!?』『富山から拡がる交通革命』『パリ流環境社会への挑戦』など。
都内のタクシー「3台に1台」が対応するS.RIDE
東京で生活していると、以前とはタクシーの姿が変わっていることに気づく。1つはトヨタ自動車が送り出したタクシー専用車「JPN TAXI」(ジャパンタクシー)が増えたこと。もう1つはドアの部分にタクシーアプリの名前を掲げた車両が目につくようになったことだ。中でも都内でひんぱんに見かけるのが、ソニーグループのAIをはじめとしたIT関連の技術力を活用して開発したタクシーアプリ「S.RIDE」(エスライド)だ。現在このアプリに対応した車両は都内だけで1万台、言い換えると「3台に1台」の割合になるそうで、配車件数は新型コロナウイルス感染症の影響が続いた2022年も、前年の倍以上に増えているという。
なぜソニーグループがタクシー? 社長の答え
なぜソニーグループがタクシーに関わっているのだろうか。今回、S.RIDE代表取締役社長の西浦賢治氏へのインタビューで、最初に尋ねたのはこの点だった。 【次ページ】タクシー業界参入の理由、ソニーグループのAI/ITを活用関連タグ
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