• 2025/12/02 掲載

ブラザー工業・元社長に聞いた、採用難も一変する「最強の人材マネジメント術」4カ条

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相次ぐ離職、採用難、困難なスキル…こうした悩みを抱える製造企業は多いだろう。だがブラザー工業はこうした人材に関する課題に対し、独自のマネジメント術によって乗り越えている。ポイントは従業員が「ここにいれば成長できる」と実感できる環境づくり。今回、顧問の佐々木一郎氏に、「従業員の成長」を軸としたAI時代に必須の4つのポイントを中心に、人材マネジメントの具体的手法について語ってもらった。
構成:編集部 井内 亨   撮影:濱谷 幸江
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ブラザー工業 顧問 佐々木 一郎(ささき・いちろう)氏
1957年生まれ。1983年名古屋大学大学院工学研究科修了後、ブラザー工業に入社。電子やソフトの開発者として14年間携わり、その後商品企画やお客さまサポート、品質保証、新規事業、M&Aした英国会社のPMIなど幅広い業務を経験。2018年代表取締役社長、2024年副会長を経て、2025年より現職。

「従業員が成長できる」受け継がれた創業理念

 売上収益8,766億円、従業員数4万2801人(2025年3月末時点)を擁するブラザー工業は、1908年の創業時から「従業員第一」の精神を貫いてきた。同社の創業者が掲げた3つの理念「働きたい人に仕事をつくる」「愉快な工場をつくる」「輸入産業を輸出産業にする」のうち、2つが従業員を重視したものだ。

 佐々木氏も「会社が従業員のことを考えれば、従業員も必ず会社のことを考えてくれる」という創業者の考えを受け継ぎ、社長時代を通じて「お客さまと従業員を幸せにする」ことを信条として掲げてきた。

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【最強の人材マネジメント術4カ条はこちらで解説】

「従業員が成長すれば、より優れた価値がお客さまに届く。同時に、従業員の将来が明るくなると考えています」(佐々木氏)

 実際、誰しもが新たな会社に入社する際は自身の成長を期待するものだろう。新入社員を対象に行ったリクルートマネジメントソリューションによる2025年の意識調査結果を見ても、新入社員が仕事で重視することは「成長」(35.1%)、「貢献」(23.8%)、「専門性」(16.7%)の順で多い。

 佐々木氏は「これは新入社員だけでなく、多くの従業員にとって同じはず」と分析しつつ、成長と貢献を実感できる会社づくりが重要だと強調する。とはいえ、実際に「成長と貢献を実感できる会社づくり」を実現するのは難しい。ブラザー工業では、どのようにして実現させているのだろうか。

人材マネジメントに必須の「4つのポイント」

 まず佐々木氏は、デジタル時代・AI時代の人材マネジメントとして、必要な4つのポイントを挙げた。それが次の通りだ。 【次ページ】人材マネジメント「4つの必須ポイント」を深掘り
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