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- 2024/09/04 掲載
普通の段ボール会社が「世界一」へ大躍進、売上倍増の秘密が「掃除」の深いワケ
連載:爆売れ工場のつくり方~サクラパックス編~
前編はこちら(この記事は後編です)
16年で「売上倍増」、利益率も急成長
顧客を笑顔にする、自社本位から顧客本位への転換により、顧客の立場で商品の梱包や輸送について考えるようになり、顧客への提案の幅が大きく広がりました。私が先代から社長を継いだ2008年はリーマンショックもあり、その翌年の年商は68億円ほどでしたが、その後は右肩上がりの上昇を続けています(冒頭の図)。2014年には年商80億円を達成し、今では単体で108億円、グループ全体で134億円を超えています。
つまり、私の社長就任から16年ほどで、年商は倍増したわけです。
また、段ボール製造業の平均的な経常利益率は2%ほどと低く、当社も先代時代はその程度でした。ですが、今ではコンスタントに8%を超えており、10%を超える年もあります。
自己資本比率も、当初が目指していた50%をはるかに超え、83%にまで高めることができました。それらはすべて、単なる段ボール製造業から、顧客のさまざまなニーズに応えられる高いトータルパッケージサービス業と事業内容を大きく転換したことによるものです(後ほど解説します)。
ただ、トータルパッケージサービス業へと転換させることができた根底には、前編で述べたように設計部門を強化してきたという背景があります。単純に設計のトップ人材を採用するだけではなく、創造性を高めなければなりません。
創造性を高めるためには、まずは考える力を身に付ける必要があり、当社の環境整備活動がその考える力をつけるためのベースになる教育となっています。 【次ページ】チームで行う「清掃」が生み出した「創造力」
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