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  • 2025/05/16 掲載

製造業の生成AI活用「ここまで遅い」理由をガートナー解説、活用成功「4つの要点」も

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Chat GPTの登場以降、ビジネスにおいて存在感を増し続ける生成AI。すでに積極的なビジネスでの活用を行っている企業もある中、活用が遅れているのが製造業だ。ガートナーの調査では約4割の企業がPoC(実証実験)段階にとどまり、本格活用に至っている企業は1割程度という結果もある。製造業の生成AI活用を阻む課題は何なのか。そして、その課題を越えてAI活用で効果を挙げるための「4つのポイント」とは何か。ガートナーの鹿内健太郎氏が解説する。
執筆:畑邊 康浩
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製造業で生成AI活用を進めるポイントは何だろうか
(出典:ガートナー(2024年10月))

製造業がAI活用で「出遅れ」すぎている理由

 OpenAIがChatGPTを大々的にリリースしたのは、2022年11月のこと。そこからの約3年が経過した現在、ビジネスにおける生成AIの存在感は高まるばかりだ。

 そうした中、製造業においては生成AIはどのように受け止められているのだろうか。

 同業界からの生成AIに対する評価について、必ずしも高くないと指摘するのは、ガートナー シニア ディレクター, アナリストの鹿内健太郎氏だ。

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ガートナー
シニア ディレクター, アナリスト
鹿内 健太郎氏

「7~8割くらいの企業が、あまり良く思っていないか、PoC(実証実験)段階にあります。PoCを実施中で実務に使っていない企業が4割程度、すでに実務での本格活用へ向けてユースケースを広げている企業は1割程度にとどまっています」(鹿内氏)

 鹿内氏によると、この状況の背景には、いくつかの障壁が存在するという。最も顕著なのはデータ品質の問題で、これはガートナーの調査で7割近くの企業が「導入が進まない理由」として挙げている問題でもある。また、データがそもそも存在しないケースも多く、またあってもクレンジングされていない、構造化やタグ付けなど整理がされていないケースが多く見られる。

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製造業での生成AI活用では、ユースケース特定が問題になる
(出典:ガートナー(2024年10月))

 このほか、半数の企業においては導入・運用コストの高さも障壁となっている。さらに興味深いのは、45%の企業が『ユースケースの特定』に難しさを感じている点だ。

 ではこうした現状の中、製造業において生成AI活用が進みつつある分野はどこになるのだろうか。 【次ページ】組織変革に必要な「3つのステップ」
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