- 会員限定
- 2025/11/11 掲載
野村総研(NRI)の「生成AI活用術」完全解説、国内コンサルも結構スゴかった…
連載:デジタル産業構造論
株式会社d-strategy,inc 代表取締役CEO、東京国際大学 データサイエンス研究所 特任准教授
日立製作所、デロイトトーマツコンサルティング、野村総合研究所、産業革新投資機構 JIC-ベンチャーグロースインベストメンツを経て現職。2024年4月より東京国際大学データサイエンス研究所の特任准教授としてサプライチェーン×データサイエンスの教育・研究に従事。加えて、株式会社d-strategy,inc代表取締役CEOとして下記の企業支援を実施(https://dstrategyinc.com/)。
(1)企業のDX・ソリューション戦略・新規事業支援
(2)スタートアップの経営・事業戦略・事業開発支援
(3)大企業・CVCのオープンイノベーション・スタートアップ連携支援
(4)コンサルティングファーム・ソリューション会社向け後方支援
専門は生成AIを用いた経営変革(Generative DX戦略)、デジタル技術を活用したビジネスモデル変革(プラットフォーム・リカーリング・ソリューションビジネスなど)、デザイン思考を用いた事業創出(社会課題起点)、インダストリー4.0・製造業IoT/DX、産業DX(建設・物流・農業など)、次世代モビリティ(空飛ぶクルマ、自動運転など)、スマートシティ・スーパーシティ、サステナビリティ(インダストリー5.0)、データ共有ネットワーク(IDSA、GAIA-X、Catena-Xなど)、ロボティクス・ロボットSIer、デジタルツイン・産業メタバース、エコシステムマネジメント、イノベーション創出・スタートアップ連携、ルール形成・標準化、デジタル地方事業創生など。
近著に『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社/共著)。経済産業省『サプライチェーン強靭化・高度化を通じた、我が国とASEAN一体となった成長の実現研究会』委員(2022)、経済産業省『デジタル時代のグローバルサプライチェーン高度化研究会/グローバルサプライチェーンデータ共有・連携WG』委員(2022)、Webメディア ビジネス+ITでの連載『デジタル産業構造論』(月1回)、日経産業新聞連載『戦略フォーサイト ものづくりDX』(2022年2月-3月)など。
【問い合わせ:masahito.komiya@dstrategyinc.com】
NRIの「AI活用(顧客向け・社内活用)」の特徴
野村総合研究所(以下、NRI)のAI活用支援の特徴は、経営領域・事業領域・業務領域に加え、企業のガバナンスやセキュリティ基盤までをトータルで支援できる点にある。これは、NRIがコンサル部門・ITコンサル部門・システムインテグレーション部門など、多様な部門を有していることから実現できる特徴と言える。そのほか、社内における生成AI活用の利用率が高い点も特徴だ。同社は、コンサルタントやエンジニアが安心安全に生成AIを利用できる環境を構築し、その利用率はコンサルティング部門においては約80%を超えるなど、極めて利用率が高く、生成AIが深く業務に組み込まれている(※派遣社員なども含まれる数値のため、現場のコンサルタント・エンジニアであればほぼ100%に近い利用率)。
NRIの取り組みの原点は 「コンサルタントが安全に使えるAIの提供」にある。機密情報漏洩リスクを完全に排除するため、NRIのデータセンターにデプロイした「NRIプライベートLLM」をはじめ、クローズド環境にてAIツールを開発した点が、高い利用率の土台となっている。
それでは、具体的にNRIはどのような生成AI活用を行っているのか、どのように生成AIの利用率を高めたのか、詳しく見ていきたい。
NRI「コンサル提案力」を向上させる“生成AI活用”の秘密
最近、生成AIサービスに実装されるDeepResearch機能などを通じて、Web上の情報については迅速かつ詳細にリサーチできるようになってきた。そうした中で、コンサル業界では、Web上から拾える情報とは差別化された「独自のナレッジ」により、付加価値の高い提案が求められるようになってきている。
今すぐビジネス+IT会員に
ご登録ください。
すべて無料!今日から使える、
仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR