- 会員限定
- 2026/02/23 掲載
トヨタ、カナダ製造拠点に人型ロボット「Digit」を導入へ
1年の試用を経て、4月初旬から自動車の組立ラインにおける部品搬送作業に配備
カナダの自動車製造業において、ヒューマノイドロボットが試験段階から商用運用へと移行する先進的な事例となる。4月初旬からは7台のDigitが組立ラインに配備される計画であり、タガーと呼ばれる自動搬送車から部品を収納したプラスチック製コンテナを積み替えるといった、限定的で反復性の高い作業を担う 。世界的な労働力不足が課題となる中で、単調なプロセス作業を自動化し製造効率を維持する狙いがある。
現在の技術水準では、ヒューマノイドロボットが人間と同じ空間で自由に協働することは難しく、導入されるDigitはプレキシガラス製の安全ケージ内に限定して稼働する設計となっている。人間が作業空間に入ったことを検知する機能を持たないため、現段階では人間から離れた環境で決まった部品の運搬や積み替え作業に特化して運用される。TMMCとアジリティ・ロボティクスは今後、労働者の身体的負担が大きいエルゴノミクス上の負荷が高い組立作業を中心に、さらなる活用方法の評価を進めていく方針を示している。身体的負担を伴う作業を自動化することで従業員の安全性を高め、より付加価値の高い業務に人員を配置することが期待されている 。
アジリティ・ロボティクスは、物流大手のGXOやモーションテクノロジー企業のシェフラー、アマゾンなどの大手企業にも自社のヒューマノイドロボットを導入した実績を持つ。同社が提供するRaaSモデルは、ロボットを購入するのではなく月額料金を支払って利用するサービスモデルであり、ハードウェアの所有や保守の責任をベンダー側が負う。この仕組みにより、導入企業は初期費用を抑えつつ技術の進化に柔軟に対応することが可能となる。
さらにアジリティ・ロボティクスは2026年12月を目処に、可搬重量を25キログラムに向上させ、人間の生活空間内でより安全に動作可能な次世代のDigitを投入する計画を明らかにしており、将来的には物理的な安全柵なしで人間と協働できる「協調安全」認証の取得と大規模な展開を目指している。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR