ビッグデータを分析し、ビジネスに活かす動きが活発化
最近、「ビッグデータ」というキーワードを頻繁に耳にするようになった。文字通り「巨大なデータ」という意味だが、その背景には、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアも含め、これまで扱ってこなかった膨大な情報を収集・分析し、ビジネスに活用しようとする動きのことも指す。
そこで重要になるのが、これらのデータを蓄積・保存し、分析する仕組みだ。いわゆる「データウェアハウス(DWH)」や「ビジネスインテリジェンス(BI)」などの分野がそれにあたるが、従来とは着目するべきポイントが大きく2つの点で異なる。
まず1つ目のポイントは従来、膨大なデータを経営に役立てるよう、自社の数字の「見える化」がその目的であったが、それをさらにステップアップして「分析」に役立てているということ。活用企業の動向について、法華津誠 氏は次のように説明する。
「ビッグデータが注目されている背景には、現実にビッグデータをビジネスに活かし、成長を続けている企業の存在があります。具体的にはAmazonやYahoo!などがそうです。さらに最近では小売りや通信、金融などの業種でも収集した大量のデータを分析し、マーケティングや広告に活かし、大きな成果を上げている企業が増えてきました。その結果、ビッグデータから自社の業務に合った価値を見出し、競合に対して優位性を持ちたいと考える企業が増えるのは当然といえるでしょう(法華津氏)
もう1つのポイントは扱うデータ量がこれまでとはケタ違いであるということ。そのため、新たなアプローチや考え方、テクノロジー、製品が必要になっている。たとえば、テラバイトからペタバイトにおよぶ巨大なデータを高速に分散処理するHadoopなどのテクノロジーは、その代表格といえるだろう。こうしたテクノロジーをうまく組み合わせて活用しなければ、巨大すぎるデータを蓄積し、効率的に分析し、日々のビジネスに活用するにはおよばないのである。
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ビッグデータ活用を可能にするアーキテクチャ