全国5700社、3万人がアクセスする大成建設の作業ポータル
大成建設は古くから先進的にITを活用してきた企業である。1998年に「G-Net」と呼ばれる建築部門用の電子調達パッケージの構築に着手、2003年には業務管理ポータルを構築した。その後、自社専用の電子調達システムを構築し、汎用化してグループ企業と専門工事業者の間で調達システムを共有してきた。
田辺氏はこうした同社のシステム構築の歴史を振り返りつつ、現時点における同社のシステムについて紹介した。
まず同社では、三菱商事が運営するASPサービス「建設サイトシリーズ」をベースに、建設サイトポータルである「作業所Net」で、関係関連会社と情報を共有している。社内ではエクストラネットとして電子調達システム「SUPER-TORIO」が稼動する。社外の工事関係者は、三菱商事のASPサービスからログインし、作業所NetやSUPER-TORIOにシングルサインオンでアクセスできる。もちろんイントラネット内の社内ポータルからも、ASPサービスや社内調達システムにアクセスできる形だ。