ニフティといえば、国内最大級の会員数を誇るインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)として、圧倒的な知名度を誇る企業だ。生活にまつわるさまざまなWebサービスやクラウドサービス「ニフティクラウド」の提供など、ISP以外の事業にも力を入れている。
今年で5周年を迎え、会員数が180万人へと成長した「シュフモ」も、ニフティが力を入れている事業のひとつだ。シュフモ事業部 シュフモビジネス部 堀部優子氏は、同サービスについて次のように説明する。
「シュフモは、全国9900店を超えるスーパーのチラシの特売情報を会員のモバイルを中心に配信するサービスです。紙のチラシをPDFなどの形式で配信するのではなく、テキストに変換して提供しているのが特徴です。会員が近隣のスーパーを登録すると、そのスーパーの特売情報が配信されます。テキストデータを持っているため、食材ごとの価格比較も可能です。また、レシピと連動し、特売の商品、たとえば豚肉を検索すると豚肉のレシピが出てきて、献立に活用できる点も、主婦のユーザーを中心に高くご評価いただいています」
ビジネスモデルとしては、広告と販促が中心となっている。一般的なバナー広告の他に、企業とタイアップして販促支援を行い、収益を上げる仕組みだ。
そのためには、新規会員の獲得、既存会員向けのさまざまな情報提供、ポイントの付与、ポイントに応じたプレゼント提供など、さまざまなキャンペーンを継続的に実施することが重要になる。ただ、プレゼントキャンペーンには課題もあったと、堀部氏は次のように説明する。
「さまざまなプレゼントキャンペーンを実施して、当選者に商品をお送りしていたのですが、お客様からは『何回応募しても当たらない』『本当に当たっているの』といった声をいただくことがありました。我々としてはできるだけ当選者を増やしたいのですが、在庫管理や配送の手間・コスト等を考えると、当選者は200名くらいが限界だったのです」
そこで同社が注目したのが、SBギフトが提供するサービス「店頭受取型電子ギフト」だった。