ここで注視すべきは、マルウェアに侵入されたPCが“丸腰”ではなかったことだ。23台ともウイルス対策ソフトを導入していた。しかし、ウイルス対策ソフトはマルウェアを検知しなかった。未知のマルウェアだったからである。事件の怖い点はここにある、と、クオリティソフト カスタマーコミュニケーション本部 セールスプロモーション部 部長 兼 市場開拓部 部長 山崎誠司氏は語る。
「もはや入口対策という方法だけでは、襲いかかってくる脅威を防ぎきることはできません。もちろん、引き続き入口対策を継続すべきですが、それでも侵入はあると考えて、情報を持ち去ろうとする動きをどう止めるか、いわゆる出口対策が多くの企業にとって喫緊の課題となってきました」
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プログラムの“ふるまい”を見て対策する出口対策は有効だが…