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  • スペシャル
  • 2019/06/25

“アフターIE”で混迷続く企業のブラウザ選び、Edge「復権」が十分あり得るワケ

クラウド活用が進み、多くの企業システムもWeb化している現在、Webブラウザの選択は企業にとって重要なテーマだ。コンシューマー市場で広く使われているWebブラウザを利用するのも1つの手だが、エンタープライズとコンシューマーでは、セキュリティやガバナンス、サポートなどの考え方は大きく異なるのも事実である。こうした中、大きな変革で再び注目を集めているのがMicrosoft Edgeだ。

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ビジネスシーンで役立つ、Microsoft Edge の便利な機能も紹介

限界を迎えたIE

 インターネットの進化とともに、Webブラウザの役割も大きく変わった。当初は静的なWebページを表示するだけだったのが、サーバと連携して高度なアプリケーションを実現するまでに進化したのである。

 そこで重要な役割を果たしたのが、「Internet Explorer」(以下、IE)だ。1995年にリリースされたWindows 95以降、Windowsの標準Webブラウザとして進化を続け、圧倒的なシェアを獲得する。そして、Windowsが企業へ拡大するとともに、IEの機能を前提とする数多くの企業システムが開発された。

 しかし、そこには負の側面もあった。インターネットの歴史は、技術の競争と淘汰の歴史でもある。ある技術が別の技術に置き換わったり、利用されなくなったりすることは珍しくない。それはIEも同じだ。

 ただしIEは、新しい技術が登場しても古い技術を捨てなかった。かつて作られたIE依存の企業システム、業務Webアプリケーションはまだまだ多く残っており、圧倒的なシェアを誇ったWebブラウザの責任として、新しい技術を取り込みつつ、古い技術もサポートする後方互換性が重視されたのである。

 しかし、それにも限界はある。古い服を着たまま、新しい服を着続けることはできない。

アフターIEに社内のデフォルトブラウザをどうするか?

 そこでマイクロソフトは2015年7月、Windows 10のリリースに合わせて、Windowsの新しい標準Webブラウザ「Microsoft Edge」(以下、Edge)をリリース。現行のIE11が「IE最後のバージョン」であることを、ついに明らかにしたのである。

 こうして、単純にIEを選んでおけば間違いなかった企業のデフォルトブラウザ選びは混迷を始める。コンシューマー用途では便利なWebブラウザも、エンタープライズ用途で考えるとセキュリティやガバナンス、サポートといった点で不足している面もある。レガシーなテクノロジーを利用するために、まだIEの機能も捨てられない。

 では、マイクロソフトの出した答えであるEdgeはどうか。実は今、Edgeは大きな変化を迎えているタイミングでもある。2019年中のリリースを予定している次期Edgeは、「Google Chrome」などが採用するオープンソース「Chromium」ベースのWebブラウザへ生まれ変わるというのだ。

 では、現行のEdgeで何ができて、これからのEdgeでさらに何ができるのか。ここからは、企業向けブラウザとして「Edgeならでは」の実力を検証していこう。

複数タブの保存機能、Webページを“ノート化”する機能などを搭載

 まずは現行のEdgeですでに搭載されている特徴的な機能を見ていこう。

 企業において、Webブラウザはさまざまな用途で利用される。情報収集のツールとしてはもちろん、営業管理や会計システムなどのフロントツールとしても使われる。このため、多くのビジネスパーソンは、多数のタブを開いて使うのが常態化し、「タブが多すぎて必要な情報に素早くアクセスできない」という事態に陥りがちだ。

 こうしたユーザーにぜひ使ってほしいのが、複数のタブを保存する機能だ。たとえば、5つのタブを表示した状態で、Edge左上の[表示中のタブを保存して閉じる]をクリックすると、5つのタブが保存される。保存した5つのタブは、左上の[すべてのタブを表示]をクリックすると一覧表示され、[タブの復元]をクリックするとすぐに開く。

 よく利用するタブの組み合わせを保存しておけば、タブが多すぎて作業効率が低下することもなくなるだろう。

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複数のタブを開いた状態で、左上の[表示中のタブを保存して閉じる]をクリックすると、タブの組み合わせを保存できる
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[すべてのタブを表示]をクリックすると、保存されたタブの組み合わせが一覧表示される。[タブの復元]で復元できる

 Webによる情報収集で活用したいのが「Webノート」だ。これは、文字通りWebを"ノート化"する機能だ。Webページを表示したら、右上の[メモを追加する]をクリックする。すると、Webページ上にマウスでマーカーや線を自由に書き込めるようになる。付箋のようなメモも入力できて、タッチ対応デバイスならペンで手書き文字も入力できる。

 入力したメモは、[Webノートの保存]をクリックしてOneNoteに保存できる。OneNoteにさまざまな情報を蓄積していけば、パーソナルなナレッジベースが自然にできあがる。企画書や報告書を作る際の資料や、ビジネスのアイデアを考える"元ネタ"として、大いに活躍するはずだ。

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Webノートは、Webページを"ノート化"し、メモや線を自由に書き込める機能だ。書き込んだメモは、すべてOneNoteに保存できる

Windows 10の「近距離共有」や「音声認識」もEdgeから利用できる

 WindowsやOfficeとの親和性が高いのもEdgeの特長だ。たとえば、Windows 10に用意されている「近距離共有」や「音声認識」は、Edgeから簡単に利用できる。

 「近距離共有」は、近くにあるWindows 10デバイス同士で、Wi-FiやBluetooth経由でファイルをやり取りできる機能だ。互いのWindows 10で近距離共有をオンにしておけば、わずか数秒、数クリックで情報を共有できる。Edgeなら、この近距離共有でWebページを共有できる。Webページを表示したら、右上の[このページを共有する]をクリックし、相手のPCをクリックするだけだ。

 この機能は、会議やミーティングで活躍する。会議中、自分が表示しているWebページを他のメンバーにも見てほしいとき、「近距離共有」を使えばすぐに共有できるからだ。共有された相手は、URLを入力する必要さえない。ぜひ試してほしい。

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Edgeでは、Windows 10の「近距離共有」でWebページを素早く共有できる
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「近距離共有」はWindows 10に標準搭載されている機能だ

 Windows 10に標準搭載されている音声認識機能も、Edgeから利用できる。Webページを右クリックし、[音声で読み上げる]を選択すると、ページ全体を音声で読み上げてくれる。テキストを範囲指定すれば、そこだけ読み上げることも可能だ。

 使い方はアイデア次第だ。たとえば電車で移動中、ニュースサイトの記事を読み上げさせ、ニュースを耳で聞くのも面白い使い方ではないだろうか。

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Webページ中のテキストを読み上げている画面。Windows 10の合成音声を使って、Edgeで表示したページのテキストを読み上げることができる

マルチプラットフォーム対応で、異なるデバイスでも一貫した体験を提供

 IEとEdgeの大きい違いの1つが、マルチプラットフォームへの対応だ。IEは基本的にWindowsのみに対応するが、Edgeは異なるOS、OSの異なるバージョンに対応する。現時点では、Windows 10の他にiOS版、Android版のEdgeがリリースされている。

 もちろん、異なるプラットフォーム上のEdge間では、ブックマークや各種設定を共有できる。デバイスやOSが異なっても、またBYODで個人のデバイスを活用しても、常に一貫したWeb体験を実現できるのである。

 また、スマートフォンとPCでシームレスなWeb閲覧を実現する「スマホ連携」も便利だ。この機能を使えば、たとえば通勤中にスマホのEdgeで読んでいた記事の続きを、オフィスのWindows 10のEdgeですぐに読むことができる。

ガバナンスやサポートにも一日の長がある

 Windowsを使っている企業であれば、ユーザーとコンピューターの管理に「Active Directory」を利用し、設定を一元管理する「グループポリシー」を運用しているケースは多いはずだ。Edgeはグループポリシーにも対応しているため、管理者にとっては運用負荷が低く、ガバナンスをきかせやすい。

 また、企業向けのWebブラウザとして、ぜひ確認しておきたいのが“サポート”だ。Webブラウザは、企業システムを構成する重要なパーツである。そのパーツに対するサポートがあるかないか、内容が充実しているかどうかは、Webブラウザを選ぶ重要なポイントだ。Edgeであれば、日本マイクロソフトが法人向けにさまざまなサポートメニューを提供している。その安心感は、他のWebブラウザにはないメリットといえるだろう。

次期Edgeの目玉「IEモード」でWebブラウザの二刀流から解放

 では、2019年中のリリースが予定される次期Edgeについてはどうだろうか。

 まず、これまで紹介してきた旧来のEdgeの機能や特徴は、もちろんすべて継承されるそうだ。Chroniumベースになるため、新しいWeb標準技術のサポートもより迅速になるだろう。ChromiumはMacやLinuxといった多様なOSでも動作するため、Windows7/8.1で利用できるEdgeや、Mac版のEdgeもリリースされる予定だ。Officeとの連携機能も、より強化されることが決まっている。

 しかし、次期Edgeの最も大きな特徴は、よりスマートにIE互換を実現する「Internet Explorer Mode(以下、IEモード)」を搭載することだ。

 Edgeへの移行を検討するとき、多くのIT管理者が懸念するのが、IEでしか動作しないシステムへの対応だろう。前述したように、多くの企業では、今でもIEを前提に開発されたレガシーなシステムが利用されている。現行のEdgeでももちろんIE互換は考えられており、「エンタープライズ モード」として搭載されている。Edgeを使っている際に、IEに依存しているレガシーなWebサイト・アプリを開こうとすると自動的にIEが起動する機能である。便利ではあるが、2つのWebブラウザを使う「二刀流」であることは変わらない。

 次期Edgeの「IEモード」は、これとは別次元の使いやすさを実現する。「IEモード」は、必要なときにEdge内部に組み込まれたIE11のエンジンをEdge自身が呼び出して、レンダリングする機能だ。わざわざ別ブラウザとして起動するのではなく、EdgeのタブでIEが開く。二刀流のわずらわしさから解放されるのだ。

 このように、現行Edgeはもちろん、これから進化を続ける次期Edgeも見据えると、企業のデフォルトブラウザとしてかつて覇権を握ったマイクロソフトが、Edgeによって「復権」しても不思議ではない。

 2020年1月14日、Windows 7のサポートが終了する。それに伴って、多くの企業がWindows 10への移行を完了するだろう。Windows 10のメリットを100%引き出す意味でも、Edgeの使い勝手をぜひ試していただければと思う。

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