防犯タグやRFIDゲートを利用も、さらなる効率化を模索
1975年に前身となる「MIURA & SONS」渋谷店を開店、1977年に銀座に1号店をオープンして以来、セレクトショップの先駆けとして市場を牽引してきたSHIPS。現在は、自社オリジナル商品の企画・販売から、コンセプトショップの展開に至るまで、全国に80以上の直営店舗を構える。
SHIPSは盗難対策として、現在も防犯タグとゲートによるEAS(万引き防止システム)を利用している。しかし、「これらの対策はオペレーションが煩雑で、手間とコストが非常にかかっています」と、同社の情報システム部 課長 阿部 一成氏は話す。
「業務の効率化を推進するためにも、スタッフがより安心して働けるようにするためにも、最新のテクノロジーでもっと効率化できないかと模索していました」(阿部氏)
たとえば、商品・在庫管理の目的で導入したRFIDタグを、防犯目的に活用できないかも考えた。
「オペレーションは楽になりますが、RFIDゲートの配置によっては、ゲートから離れた場所でもアラートが鳴ったり、ゲートを通過したのにアラートが鳴らないといった誤検知が頻繁にありました。店舗によっては、期待した精度が出せないことが分かったのです」(阿部氏)
タグを利用したゲート防犯システムはこれからも店舗運営において必要不可欠だろう。しかし、それだけでは行き詰まる。そこでにわかに浮上してきたのが、「監視カメラ」の刷新である。
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