91%の組織が抱く、クラウドのセキュリティ対策への懸念
自社ビジネスの革新に向けて、多くの企業が大きく2つの取り組みを加速している。1つ目が「クラウドの活用」だ。システムの設計や移行に際してクラウドを第一に検討する“クラウドファースト”にかじを切る企業が増えている。
2つ目が「デジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進」だ。業務のデジタル化によって、業務の効率化や管理体制の強化を図る動きが目立ってきた。特に経営層自らが声を上げ、経営戦略としてDXを推進する企業が増えている。
その結果、現在では多くの企業では経営層、業務部門、IT部門が一体となり、ハイブリッド/マルチクラウドを基盤としたデジタル革新の推進を志向している段階にある。
ところが、その取り組みは思ったほど進んでいないという指摘もある。最大の原因がセキュリティへの懸念だ。実際に、あるグローバルでの調査によると、91%の組織がクラウドのセキュリティに懸念を持ち、ビジネスへの適用を推進できていないという。
そもそも2011年以前のセキュリティ対策は、ファイアウォールやアンチウイルス、脆弱(ぜいじゃく)性スキャナなどの製品・サービスを個別に導入し、企業の周りに“防壁”を築くアプローチだった。しかし、もはやこの分散されたアプローチでは、巧妙化する標的型攻撃を防げないことが明らかになりつつある。では、これから求められる新たなセキュリティのアプローチとは何か。
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・求められるようになった、“すべてがつながるセキュリティ”
・ビジネス/データ/ユーザー/資産の統制と保護を果たす、数々の対策
・敵対者の侵入を阻止する3つのソリューション
・マルチデバイス管理にAIを取り入れた唯一のプラットフォーム
・迅速かつ確実な脅威の特定・対応を実現するには
・インシデント対応の最新基盤「IBM Resilient SOAR Platform」とは
・ハイブリッド/マルチクラウドを活用したDX時代のセキュリティ像