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  • 2020/02/28 掲載

「へぇ」で終わらないためには? 実践例でわかるデータドリブン・マーケティング

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「下手な鉄砲も数打てば当たる」は、過去のマーケティングでは戦略の1つだった。時間もコストもかかって非効率なことこの上ないが、顧客情報を始めとするデータが乏しかった時代には、それもやむなしとされてきた。しかし今日はビジネスのデジタル化が進み、データを活用したマーケティングを実践する道が開かれている。データを見てただ「へぇ」と感心するフェーズから抜け出すための方法を、具体的な事例を紐解きながら解説する。

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データは地図であり、方位磁石。これなしに顧客満足度を高める山には登れない
(Photo/Getty Images)

データこそが企業にイノベーションを起こす源泉

 ITと経済の関係性を研究しているマサチューセッツ工科大学スローンスクールのエリック・ブリニョルフソン教授の言葉に、次のようなものがある。

これまでハードウェアは資産として扱われていたが、データは同じように資産として考えられていなかった。今、ハードウェア(環境)はクラウドでリアルタイムに購入するサービスになり、永続的に扱われる資産は『データ』である
(エリック・ブリニョルフソン)


 つまり、いまやデータこそがビジネスのイノベーションを起こす源泉であるということだ。もちろん、マーケティングも例外ではない。データを活用し顧客理解を深めていかなければ、顧客はどんどん離れていくだろう。

 しかし、その必要性は理解しつつも、何のノウハウもないところからいきなりデータを巧みに活用し、ビジネスにイノベーションを起こすのは困難だ。「顧客動向データを体系的に見ればアプローチも変わるのに、毎回データを集めるというハードルが高くどう進めたらいいかわからない」などという声も多い。マーケティングなど実際の業務でデータをうまく活用するには、一足飛びではなく、1つずつ段階を踏む必要がある。

 そこでここからは、データ活用を無理なく進めていく上での指針となる3つのステップと、実際にデータドリブンなマーケティングを実践している企業の事例を紐解きながら、効果的かつコストパフォーマンスの高いデータ分析基盤の構築方法を探っていこう。

この記事の続き >>
・データドリブンなビジネスを実現するための3つのステップ
・データ活用マーケティングの実践例:「そっと顧客の背中を押す」CRMへ
・全社的なエンタープライズBIも、現場主導のセルフサービスBIも

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