いまだにテレワーク導入が進まないワケ
2020年4月30日に厚生労働省が発表した「新型コロナ対策のための全国調査」によると、全国でテレワークを導入している企業は、2020年3月末時点で全体のおよそ14%であり、2週間後には約27%とほぼ倍増した。
中でも東京都や神奈川県のように、新型コロナウイルスの感染者数の多い地域では、すでに導入率は50%前後に達しているという。感染の拡がりに比例する形で、急速に企業の間にテレワークが広まっているのは明らかのようだ。
それにもかかわらず、「いまだに、テレワークのための社内体制を整えられない」や「すぐにも実施したいのだが、どうしていいかわからない」という企業は少なくない。とりわけ、中堅・中小規模の会社にとってこの問題は深刻だ。
東京商工会議所の調査では、300名以上の企業ではすでに57.1%が実施しているが、これが300人未満ではわずか28.2%にとどまる。また、残りの「実施していない」と答えた企業のうち47.2%はこの先も「実施予定なし」と答えている。
なぜ、このようにテレワークの実施率が低いままなのか。日本企業の実態を分析していくと、共通する課題が浮かび上がってきた。
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・テレワークの導入につまずく企業の共通点
・テレワークを実現するための4つの条件とは
・“VPNなし”でテレワークを実現する方法