働き方やコミュニケーションが恒久的に変わってしまった
突然の新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)は、世界中に甚大な被害をもたらし、従来のワークスタイルを一変させることになった。日本国内でも緊急事態宣言が発令され、部分的にも全社的にも、ここ数カ月で多くの企業がリモートワークを導入している。
リモートワークの導入によって、ある意味で働き方改革も強制的に進みつつあるが、「コミュニケーションの形態が大きく変容したことで、新たな課題や気づきも出てきました」と語るのは、Slack Japanの水嶋ディノ氏だ。
「仮に新型コロナウイルスが一過性の事象であったとしても、そのインパクトは企業にとって恒久的であり、リモートワークの流れもコロナ収束後に消えていくものではないでしょう。つまり我々の働き方やコミュニケーションの在り方に対しても、恒久的な影響を与えていくと考えられます」(水嶋氏)
そうした中で、いま多くの企業は柔軟で働きやすい環境を模索している。ニューノーマル時代を迎えるにあたり、ナレッジワーク、すなわち未来のデジタルオフィスをイメージして働き方を変革する必要があるのだ。対面ビジネスは今後も重要だが、それと同時にワーカー同士が連携し、情報を見つけ出し、イノベーションを生み出せる新たな仕組みが求められている。
では、デジタルコミュニケーション基盤で知られるSlack社は、このコロナ禍でいかに自社の働き方を効率化し、生産性を高めてきたのか? その経験を赤裸々に明かしてもらった。
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