ウィズコロナの世界の事業継続にはデータ活用が不可欠
新型コロナウイルス感染症は、企業活動の在り方を大きく変えた。事実、これまで「働き方改革」の一環として推奨されていたものの、なかなか浸透しなかったリモートワークが、コロナ禍をきっかけに一気に広がった。同時に、リモートワークを支えるビデオ会議システムなどのITツールが急速に普及した。
そんな激変する環境下において、企業にとって最大の関心事は自社を取り巻くビジネス環境の変化だろう。たとえば、BtoC企業であれば、新型コロナウイルス後に消費者が商品・サービスを選定する基準が大きく変わる可能性があるため、消費者の心理・行動の変容を注視していく必要がある。
同じことはBtoB企業にも言える。新型コロナウイルスの影響により、サプライチェーンを構成する取引先の工場が停止し、部品を製造できないといった事態は十分に起こり得る。
こうした変化に対応し、正しい意思決定を行うには、「ファクト=信頼できるデータ」の整備・共有が不可欠だ。従前から、デジタルトランスフォーメーション(DX)の文脈でデータの重要性は語られてきたが、新型コロナウイルスがもたらした変化は、「データを活用できなければ事業継続も困難になること」を、多くの企業に突きつけた。
では、適切な意思決定を導くためにどのようなデータの整備・管理が求められるのだろうか。アフターコロナの世界を生き抜くための、データ管理・活用の在り方を探りたい。
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・「ウィズコロナ」を生きる企業が取り組むべき3つのステップ
・コロナ禍収束に向けて求められる6つのデータ活用シナリオ
・調達管理や衛生管理、新しい働き方の実現にも不可欠なデータ活用
・収束後の成長フェーズで求められる全社で利用できるのデータ活用の仕組み