DXが加速する中、「システム自体のデータ化」が進む
ビジネスを取り巻く環境が、今急激に変化している。新しい常識に対応し、生き残るために、これまでよりDXの必要性やデータ活用の重要性を痛感している企業も多いのではないだろうか。
DXを実現するためのITシステムに求められるスピードや柔軟性、コストパフォーマンスを考えると、「システム自体のデータ化」、つまり「仮想化」は避けて通ることができない。仮想化によって物理的な実体を減らし、必要なシステム環境を必要なタイミングで構築できる仕組みは、もはやビジネスのデジタル化を果たすうえでのベースとなっていると言える。
そうなると、これまで「データ」と言ったときに想像するような、単にユーザーが使うアプリケーションのデータだけでなく、システムそれ自体も重要なデータとなる。
また、一昔前はデータの保存先といえば、ストレージやテープなどの物理メディアであった。それは今も続いているが、さらに最近では、クラウドの利用も広がり、選択肢はさらに増えた。ハイブリッドクラウド環境やマルチクラウド環境で、システムとしてのデータが移動する機会も多くなっている。
このような複雑な環境でデータ活用を考える場合、収集や分析はもちろん大事だが、データ保護を含め「データをいかに管理するか」、すなわちデータマネジメントがより重要になる。これまでとは違うアプローチで、データの保護や管理を考える必要があるだろう。
では、DX時代に最適なITインフラ運用・管理を実現するためのデータマネジメント環境は、どのように構築すればよいだろうか。
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・クラウドオリエンテッドな時代だからこそデータの分散管理が必要
・クラウドデータマネジメントに不可欠な5つの要素とは?
・vSphereやHyper-V、AHV、物理サーバでも同じフォーマットのままデータを自由に移動