7割以上の従業員が望む「フラット」な企業カルチャーはどう作る?
自らも新しい働き方を実践している澤氏は、これからの働き方について、次のように述べる。
「いま求められているのは、多様な働き方、さまざまな意見、あらゆる個性のつながりで、新しいビジネスが生まれていく働き方です。そういったフラットでオープンな企業カルチャーの下にこそ、優秀な人材が集まるのです」(澤氏)
こうした働き方のカギとなるのが「フラットな組織」だ。実際に、ある調査によると「フラットな組織」を望む割合は世代を問わず75.3%に上る。
ただし、澤氏は「フラットな組織の解釈は役職によって異なります」と指摘する。たとえば経営・マネジメント層は、自らの指示が素早く行き渡る組織と考える。一方、プレーヤー層はやりたいことへの障壁がなるべく少ない組織と考える。この2つは必ずしも一致しない。
澤氏は「そこで重要になるのが、役職が上下関係ではなく役割の違いであることを理解することです」と説明する。古い企業文化から脱却し、新しい企業文化を醸成するために必要な考え方、取り組みを解説する。