東京スター銀行「契約件数26%増」の秘密、嫌われないWebサイトが超重要と言えるワケ
インターネット投資信託サービスサイトのスマホ最適化が課題に
2001年に誕生した東京スター銀行は、個人顧客の資産形成を支援する「ファイナンシャル・ラウンジ」という店舗を展開し、不動産を担保とするローンや高齢者の老後資金を支援するリバースモーゲージなど、特徴のある商品を次々と開発・提供している。インターネットへの対応も積極的に進めており、たとえばインターネットバンキングはもちろん、インターネットで投資信託を売買できるサービスなどを提供している。個人金融部門 セグメント戦略推進部 デジタルビジネス推進 次長の圓成宏幸氏は、Webサイトやシステムの開発で重視している点を3つ挙げる。
「第1は『分かりやすさ』です。操作性やデザインについては、お客さまにとっての分かりやすさを最も重視しています。2つ目が『信用』です。お客さまは、お客さまの大切なご資金を預かる銀行に対して信用を求めます。それを裏切らないよう、シンプルでトラブルのない仕組みを心がけています。3つ目が『価値』です。当行のサービスを通じて、お客さまに何らかの価値を感じていただけることを大切にしています」(圓成氏)
圓成氏が語る3つのポイントを意識し開発に取り組んできた同行だったが、目標として掲げる「資産形成層(≒若年層)の顧客拡大」を達成するためには、スマホ対応が大きな課題となっていたのだ。
「以前からPC向けに投資信託を取引できるサービスは提供していましたが、スマホでアクセスしてもPC用サイトが表示されるため、文字が読みにくかったり、操作が面倒になったりするといった課題がありました。つまり、日常的にスマホを活用する若年層に対して、十分な取引環境を提供できていなかったと言えます」(圓成氏)
そこで、投資信託システムを刷新するタイミングに合わせて、PCだけでなく、スマホにも最適化されたWebサイトを構築することになったのである。
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