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【物語で理解】製造業のひとり情シス 二階堂、社長からの一言に追い詰められる
株式会社光菱製作所は、シャフトやスピンドル、ノズル、ブラケットなど、さまざまな機械部品の製造・加工を手がける社員50名の企業だ。地方にも工場を持ち、規模は小さいながらも高い技術力と納期をしっかり守る仕事ぶりが評価され、年々業績を伸ばしている。特に最近は、世界的な景気拡大に伴って、国内はもちろん、アジアを中心とする海外からも問い合わせが急増し、社長は超強気だ。つい最近、東京で開催されたデータ活用セミナーに参加し、IT担当の二階堂をつかまえて、「これからはビックデータの時代だぞ、二階堂くん!」と熱弁を振るっていたが……。
データは捨てるな!
社長の一言がひとり情シス 二階堂 を追い詰める
【田上】ごぶさたしています! いやいや、半年ぶりにお邪魔しましたが、活気に溢れていますね。工場の雰囲気から、ビジネスが好調なのがすぐに分かりましたよ!
【二階堂】……(はぁ)。

【田上】ただ、お一人、例外がいらっしゃるようですが……。二階堂さん、どうしました? 浮かない顔をして。
【二階堂】た、の、う、え……さん……。
【田上】だ、大丈夫ですか! ちょっと横になった方がいい。よかったら、お話を伺えませんか、私にできることでしたら、相談に乗りますよ。
【二階堂】じつは、ここのところずっと寝不足なんですよ。ビッグデータ活用のセミナーに参加した社長が、帰ってきた途端、「データは捨てるな」「すべてバックアップして残しておけ」と言い始めて……。
会社の業績や設計図面などの重要なデータは、これまでもバックアップしていたのですが、会議の議事録や昔の企画書、メール、グループウェアの掲示板の書込などもすべて捨てるなと言われてしまって……。いい方法はないかと悩んでいたんです。
【田上】ビックデータですか。先進的な社長らしいですね。ただ、いきなり「全部捨てるな」というのは……。
【二階堂】でしょ。無茶ですよ。ウチの環境はWindowsとLinuxが混在していて、いろんなアプリが動いているので、バックアップはOSやアプリごとになりかねない。毎日の業務で手一杯なのに、この上、データをすべてバックアップしていたら、家に帰れませんよ。私だって、バックアップには別に詳しくないし、まさに、今流行りの"ワンオペ状態"じゃないですか!
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