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  • 2017/01/27 掲載
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ビッグデータ、人工知能、IoTなど、最新のテクノロジーは、すべて膨大なデータと密接な関連がある。それだけデータの重要性が高まっているわけだが、企業にとっても、データはビジネスを左右する重要な資源に他ならない。それはそのままデータを格納するストレージの重要性が高まっていることも意味している。国立情報学研究所(NII)の喜連川優 所長に、企業におけるデータ活用の現状と問題点、ストレージ戦略について話を聞いた。

ほとんどの企業はまだデータを取り始めたばかりのフェーズ

──「ビッグデータ」という言葉が登場して、ずいぶん経ちましたが、データの重要性は広く認知されたのでしようか。

喜連川氏:バズワードとも思われていた「ビッグデータ」ですが、オバマ政権におけるビッグデータ・イニシアティブから4年が経過しました。いまだにこの言葉は消えていません。4年持つキーワードはかなりしっかりしているということではないでしょうか。

 すなわち、ビッグデータはITの底流を根源的に変えるという見方が今日の主流といえるでしょう。米国の国立科学財団(NSF)が、2016年5月の国家科学審議会(NSB)において、次の10年間で重要となる10個のビッグアイデアを報告したのですが、そこには「21世紀の科学工学のためのデータの活用(Harnessing Data for 21st Century Science and Engineering)」が含まれています。何を今さら、という印象もありますが、やはり、改めてデータの重要性が認識された結果だと思います。

 もう1つは、最近のITの潮流で重要なキーワードはAIとIoTではないかと思うのですが、AlphaGoに代表される深層学習と呼ばれているAIの手法は、非常にデータドリブンで、データがないと動きません。学習のためには極めて膨大なデータが必要であり、データの重要性が広く認識されつつあるといえます。

 さらにはIoTというキーワードもよく耳にするわけですが、IoTはビッグデータを収集基盤として捉えられることがマジョリティです。IoTで捕まえられたデータ、つまりビッグデータを解析するという構図となっており、ビッグデータとは切っても切れない関係になっているといえます。

 要するに最近ビッグデータ以降生まれているキーワードも実は大量データと密接に関係しており、ポイントは「データの時代」に入ったということです。そして、従来に比べて圧倒的に大量となるビッグデータの器としてのストレージが非常に重要になったと言えましょう。

──一方で、データの保存にはコストがかかるため、多くの企業は、どんなデータをどれくらい集めて保存すればいいのかに頭を悩ませています。

喜連川氏:それはそのとおりだと思います。何でもかんでも保存すれば、データがあふれるのは当たり前です。ただ、ほとんどの企業は、これまで取っていなかったデータを取ろうとしているフェーズではないでしょうか。すでにデータを山のように持っていて、さらに取るという企業もあるのかもしれませんが、少数でしょう。金融のようにデジタライゼーションが極度に進んでいる分野はあるものの、全体を見れば、まだまだデータを取り過ぎて困ってしまうという領域からは、距離のあるセグメントのほうが多いと思います。

これからはデータの取り方をデザインする時代

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