コロナ禍で消費者心理と購買行動、タッチポイントが大きく変化
──2年前から現在も続くコロナ禍ですが、御社にとってはどのような影響がありましたか?鈴木氏:弊社の場合は、やはりハンドソープや手指消毒剤、ホームケアなどの衛生関連製品、に対する特需がありました。その一方で外出が控えられたことで、メイクアップ系の化粧品やUV関連商品などが影響を受けました。
消費者の心理や売れ筋の商品だけでなく、実際の購買行動も大きく変わっています。当初はスーパーにも行けなかったため、ECへのシフトが加速したことが顕著な例です。シャンプーなどの消耗材の購入は1点買いではなく、ECで大容量品や数のまとめ買いをするニーズも高まったようです。ECの利用比率が増えていくことで、オンラインでのコミュニケーションが、より重要になってきていると感じます。
コロナが流行したことで、図らずもデジタル化がスピードアップし、世の中もDX化が加速しました。そのため私たちもスピード感を持って、この大きな変化に柔軟に対応する必要が出てきました。
──そうしたパンデミックの渦中で、御社はDX戦略推進センターを立ち上げました。その役割と目的について教えてください。
鈴木氏:花王DX戦略推進センターは今年で2年目を迎えます。私たちの役割は、化粧品、家庭用品などのさまざまなブランド事業をデジタル技術で支えていくということです。
社内の基幹系や物流などの効率化は別セクションでやっていますが、私たちは「事業のDX化を加速すること」がミッションです。個々の製品のデジタルマーケティングなどは昔から着手していましたが、全体を横串で見る活動を強化するため、デジタルに関するナレッジやリスク管理なども含めて、情報がサイロ化しないようマネジメントしています。
──具体的には、どのようなデジタル改革を進められているのでしょうか?
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