俳句を詠む“AI一茶くん”が凄すぎる
川村氏が所属している北海道大学の調和系工学研究室では、社会と人との調和を前提としたAIの技術、およびその応用を研究しており、AI技術の社会実装を目指して産学共同による研究も行っている。2017年には、AIに俳句を詠ませるプロジェクト「AI一茶くん」をスタートさせた。俳句のルールは、5、7、5の17音から成る定型句であることと、季節を表す言葉「季語」を用いることである。季語は「歳時記」に記されており、今では約5000語にも上る。また、季語は言葉通りの意味を表す「本意」だけでなく、その言葉から想像される情景や様子などを表す「本情」も込めた上で用いることが重要とされている。
AI一茶くんのプロジェクトは、心や身体を持たないAIに、人の感性や創造性を必要とする「本情」をくんだ俳句を詠ませようとする試みだ。だが、果たしてAIは人の心を理解し、人の心を動かすような俳句を詠むことができるのだろうか。
川村氏は研究を通して、「AIが人を理解し、人との共通認識を持つには人の介入が欠かせません。いかにAIシステムの構成要素(エージェント)と、人を調和させるかが重要であると分かった」と話す。
ではなぜ人と調和するAIシステムが重要なのか。そして、人とAIはいかにして共存していくべきなのか。AI一茶くんの成長記録と併せて解説する。
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