悩ましいデータセンター運用…省エネ対策など複雑化、解決のカギ握る「DCIM」とは?
次世代データセンターで押さえるべき「要件は3つ」
DCIMは1980年代からITインフラの監視目的で利用されるようになったが、年々、求められる役割が拡大し、その都度進化をとげてきた。2000年代初めにはモニタリングとマネジメント機能が実装され、その後重視されるようになったレポート機能も追加。そして、IT機器・システムだけでなく電力の可視化、センター内の計画をシミュレーションする機能なども求められるようになっていった。
現在では、クラウドも含めたハイブリッド環境、分散拠点やコロケーション(所有者や運用者が異なる設備をまとめて運用すること)への対応についても求められるようになり、堅牢性だけでなく持続可能性への貢献も重視されている。
これらのように必要な役割が増え続け、それが企業の悩みの種となっているが、いま押さえるべき要件は「レジリエンシー」「サイバーセキュリティ」「サステナビリティ」の3点である。ここからはこの3つの視点を踏まえつつ、次世代データセンター運用の肝となるDCIMの最新機能や事例を解説する。
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