もしランサム被害でMicrosoft 365のデータが暗号化されたら?緊迫の情シス対応を追う
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通勤中に届いた「異常」の通知、確認すると…
同社では5年前にMicrosoft 365を導入。コロナ禍をきっかけにTeamsによるコミュニケーションが広がり、OfficeアプリやSharePointも浸透した。いまやMicrosoft 365は、社員の日々の業務を支える欠かせない基盤である。
だからこそ、山岡には気掛かりな出来事があった。前年、系列企業がランサムウェア被害を受け、サプライチェーンが2週間も止まっていたのだ。その一件を機に、自社でも有事への備えを進めていた。
出勤途中の電車内で届いたのは、「異常」を知らせる通知だった。
会社に着くと、山岡はすぐにPCを開いて状況を確認する。Microsoft 365上の一部データが暗号化されていた。ログを追って原因箇所を確認すると、たどり着いた結論は「ランサムウェア感染」だった。
ここから、山岡に残された仕事は「Microsoft 365のデータを戻すこと」だけではない。感染拡大を止めるためにセキュリティ部門を動かし、上司へ報告し、影響範囲を調べ、その裏で復旧も進めなければならない。さらに事態は、担当取締役への報告、緊急取締役会、監督官庁への報告準備へと一気に広がっていく。
TeamsやSharePointなど、Microsoft 365が日々の業務基盤になっている企業にとって、これは決して他人事ではない。次々と判断を迫られる中、山岡はこの危機をどう乗り越えたのか?
さらにデータを復旧した後も、インシデント対応は終わりではない。まだ見落とせない「被害」が残っていた。
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